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第三章・5

(物欲しそうに絡みついてくる)  そんなことを考えながら、慎也は指を使って悠を嬲った。  前立腺をこりこりと苛めてやると、面白いように精を吐く。 「ひぁッ! そ、そこは、ダメぇええ!」 「感じるか」 「……っく。解ってる、くせにぃッ!」  指で散々喘がされた後、シーツに頬を当てて口呼吸をしているところに、慎也の手が腰に当てられた。 (あ、来るッ!)  予想通りに、彼のペニスが悠の体内に満ちてきた。 「う、はぁ、ッ! はぅッ!」  規則的に腰を叩きつけて来る慎也に、悠の心は乱れていった。 「やッ! はぁっ、はぁっ! あ、イヤぁあ!」 (そこ、ダメ! 奥の、変なトコに当たってる!)  慎也が打ち付けるたびに、悠の尻頬がパンパンといい音を立てるのだ。  ローションが、ぐちゅっぐちゅっと淫らな音を立てるのだ。  耳からの刺激も相まって、悠は快楽の階段を一気に駆け上がった。 「あう! んっく、あぁあ!」  そんな悠の両腕を掴み、身体を弓なりにさせる慎也だ。  結合がさらに強くなり、肌と肌が擦り合わされる。  身体が勝手に、イきっぱなしになってしまう。 「ん、ぐぅ、あぁあ! はぁ、あぁんッ!」  あ、ダメ。  気持ち、悦い。  ゾクゾクして、身体熱く……。 「あ! ひぁ、あ! あ、はぁ、あ! あぁあああ!」  慎也の射精とほぼ同時に、悠も数度目の絶頂を迎えた。

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