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第五章・5
「絶対に、歯を立てるなよ」
「んぅ……」
甘えた声を出し、悠は大きく口を開いた。
いきなり深く咥え込み、ぢゅるぢゅると唾液の音を立てる。
慎也を見上げるその目は、うっとりと潤んでいる。
「そんなに欲しかったのか」
かすかにうなずき、悠は喉奥まで咥え込んだペニスを抜き差しし始めた。
熱くて柔らかな咥内が、絡みつく。
無表情を決め込みことができないほど、慎也のペニスは猛ってきた。
「悠、もういい。離せ」
「っく。うぅ」
「飲みたいのか?」
「んん」
「ダメだ。離せ」
「う~……」
ちゅぽん、と名残惜しそうに悠は慎也を解放した。
「どうして飲ませてくれないのさ」
「そこまで追い詰められてはいない」
「僕のテクじゃ、不満?」
「そんなところだ」
ぷぅ、と悠は頬を膨らませた。
(だったら、この10日間で、口でイかせてあげるから!)
「どうした?」
「何でもありませーん」
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