9 / 137

※12歳の少年には逃げ場などなく…

『やだ…、ッ、やだぁ…っ!』 『…大人しくなさい葵…』 『やだっ、、ンンッ、や…んぷ…、ッ、ンッ…ン、』 ―――ああ…またこの夢か… 少年が一人… 広いベッドの上で手足をバタつかせ、泣きながら暴れる中… そんな少年の上に跨り… 少年のか細い両の手首を片手で一纏(ひとまと)めに少年の頭上で押さえつけ… 嫌がる少年の顔を、もう片方の手で無理やり自分の方に向かさせながら その薄い唇に、自身の唇を強引に合わせる中年の男性の姿がそこにはあり… ―――…誰得なんだよこんな夢…さっさと覚めてくれ…    お願いだから… 男性は嫌がる少年の唇を、その生暖かく…唾液でねっとりと濡れる舌で 何度も何度も執拗に舐め上げると その舌先で固く閉じている少年の唇を強引に割り開き… ドロ…っとした唾液をまとった男性の舌が少年の口内へと侵入し… まだ小さく狭い少年の口の中を、所狭しと蠢きまわる… 『ン”ぅ~…ン”ン”~!ンヴ、、うぅ…』 歯列をなぞりながらヌルヌルと蠢くその肉厚で長い舌は 奥へと引っ込み… 逃げようとする少年の舌をまるで絡めとろうとでもするかのように執拗に絡まり… 少年の口の端からは飲み込み切れなかった自身の唾液と 後から後から少年の口の中に流れ込んでくる男性の唾液が混ざり合いながら溢れ出し… 白いベッドシーツに浸み込んでいく… 『ふっ…ンン…ぅ…、うぇ…、ンぐン…』 少年は息苦しくって気持ち悪くて… 必死になって頭を振って男性の口から逃れようとしても ガッチリと少年の顎を抑えている男性の手がそれを許さず… 『ん…ンぅ…、ふ…』 少年は次第に酸欠のような状態へと(おちい)り 意識が朦朧(もうろう)とし始める… そこでようやく男性が満足したのか、散々(むさぼ)った少年の口から 透明な糸を引きながら離れていき―― 『こらこら葵…まだ飛ぶには早いぞ…?  これからもっと気持ちよくなるんだから…』 『ん…ぁ…?』 男性は酸欠で視点の定まらない少年の頬を軽くペチペチと叩くと ニタリとした笑みを浮かべ… 少年の穿いているズボンに手をかける 『…?』 すると男性は意識が朦朧としている少年のズボンを 下着ごと一気にズリ下ろし―― 『ッ!?なっ…あ…?』 急に下半身が外気に晒されたことに驚き 少年は朦朧としながらも上半身を起こそうとするが―― ベッドに両手を男性に縫い留められた状態ではそれも叶わず… 少年は恥ずかしがりながらその身をくねり… 自身の晒されてしまった恥部を隠そうと必死に足を閉じようとするが 男性のがさついた大きな手が、閉じようとする少年の太ももの内側を 撫でさすりながらそれを(はば)み… それどころか太ももを外側へとゆっくりと押しながら、少年の足を押し広げていく… 『ッ、やっ、、やだっ…、やめて…やだ…っ、ッやだったら…っ!!』 『コラっ!暴れるんじゃない葵!危ないだろうが…  それにしても――』 男性の手が… 少年の太ももを押しながら ゆっくりと這うようにして足の付け根にまで辿り着き… まだ皮も剥けていない… 小さくて綺麗な色をした少年の陰茎を指先で軽く摘まむ… 『あっ…そんなとこ触んないでっ!やだ…ッ、』 『こんな可愛い顔をして…  ちゃんと付いてるモンは付いてるんだなぁ…  お父さん…感心したぞ?』 『ッ!やめろっ!お前なんかお父さんじゃないっ!!  離せ…、ッ、離せったらっ!!』 『おやおや…随分な物言いじゃないか…お父さん傷ついたぞ…?  そんな悪い子には――』 少年の両手首を拘束していた男性の手が外れ… それと同時に男性の顔がゆっくりと 無理やり開かされた少年の股の間へと沈んでき―― 『ッ、なに…してるの…?』 怖くなった少年がベッドに肘をつき… 上体を起こそうとしたその時 生暖かい息と共に… ヌルヌルと蠢くものが少年の排泄に使う場所に触れ―― 『あっ…?』 次の瞬間… その蠢くものは少年の排泄に使う為だけに今まで使ってきた小さな孔を こじ開けるようにしてヌルリと入って来て―― ―――ッ、もういい…もうたくさんだ…!    早く…早く覚めてくれ…お願いだから早く…っ、 『~~~ッ!?、ッ何やってるのっ?!おじさんっ!!  やだよ…っ、そんなとこ舐めないでよおじさんっ!!』 上体を起こした少年の視線の先に… 自分の股間に顔を埋め… 一心不乱にジュルジュルクチュクチュという卑猥な水音を盛大に立てながら 少年の孔を舐めている男性の姿が見え… 『やだ…やだぁ…ッ!気持ち悪いよ…、ッ、やめてよぉ…ッ!』 少年はたまらず泣きながら自分の孔を舐めている男性の頭を そこから引き離そうと、両手で力いっぱい押してもがくが 男性の頭はビクともせず… その間にも男性は少年の孔に舌を出し入れしながら丹念に孔を舐め… 少年の孔が男性の唾液でテラテラと濡れそぼるころ… 男性は最後にジュルリと少年の孔を啜ると 透明な糸を引きながらゆっくりと顔を上げる… 『…これだけ慣らせば…挿入(はい)るだろう…』 『…?』 少年は呼吸を荒げ… ようやく離れた男性に安堵するのも(つか)の間… 男性は少年の見ている前で舌なめずりをしながら 自身が穿いているスラックスの前を(くつろ)げ―― 『…ッ!?』 少年が息を飲みこみ…目を見開いて見つめる先には―― 血管を浮き立たせ、ピクピクと脈打ち… 赤黒く反り返った先端からは時折ピュルピュルと白濁とした液が 勢いよく溢れ出している男性器がそこにはあり… 『ひっ…』 少年は余りにもグロテスクなソレに引きつった悲鳴を上げ 顔を背けてその場から逃げようとする… しかし―― 『…駄目だよ葵…ちゃんと見ないと…  これから私のコレが――お前を気持ちよくしてあげるのだから…』 そういうと男性は逃げようとする少年の腰をその大きな手で掴み… 少年の身体を自分の方へと引き寄せる… 『ッ、なっ…何する気…っ?!離して…離してよっ!!  ッおかあさん…、ッ、おかあさん…っ!!』 『…おやおや可哀そうに…忘れてしまったのかい…?葵…  お前のお母さんはもう…  この世にはいないんだよ…?』 『ッ、』 ―――覚めろ…っ!頼む覚めてくれ…っ、なんでこんな…、ッ、 男性のその言葉に… 大きく見開かれた少年の瞳からはポロポロと涙が零れ落ち… 男性はそんな少年を見ながらうっそりと微笑むと 更に少年を引き寄せ… ショックを受けて固まっている少年の耳元で小さく囁いた… 『だからお前はもう…私に縋るしか生きていく道はないんだ…  分かったのなら大人しく――』 男性の性器の先端が、少年の後孔にピト…と(あて)がわれ―― 『…ッ、ぁ…?』 『私のモノになるんだ…葵…っ、』 『ッ!?!?い”っ、、あ”ぁ”ぁあ”あぁぁあ”あああっっ!!!!』 ―――もうやだ… 「…ぃ…」 ―――誰か…助けてよ…、 「ぁ…い…ッ、」 ―――…お願いだから…、 「葵っ!!!」 「ッ!?ぇ…ぁ…?」 突然聞こえた信の大声にビックリし… 葵がその肩をビクンッと大きく揺らしながら目を覚ます… するとそこは車の中で―― 「…大丈夫か?葵…  大分うなされていたようだが――ってお前…泣いてんのか…?」 「え…」 気づけば葵の頬を幾筋もの涙がツゥー…と伝い落ち… この時初めて自分が泣いていることに気づき 葵は慌てて隣に座る信から顔を背け またブレザーの袖口で自分の涙を拭おうとするが… 「葵…」 「ッ、な、にす…」 信はそんな葵の肩を掴み… その身体を自分の方へとそっと抱き寄せると 葵の耳元で優しく囁いた… 「…言ったろ?辛いことがあったら泣けって…  無理すんな。」 「ッ、」 信のその言葉に… 葵は何だか気が楽になり… 信の肩に身を預けるように寄りかかりながら再びその瞼をスッと閉じると 声もなく静かに涙を流した…

ともだちにシェアしよう!