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※コントロール。

※自慰注意。 ―――どうしよう… 信が仕事へと向かい、誰もいなくなったリビングで 葵は信が何時も座っている黒いソファーに座り 着ている薄いグレーのトレーナーの首元をキュッと握りしめながら俯く ―――なんか…まだドキドキしてる… 浅い呼吸を繰り返しながら頬が紅潮し… 何だか身体が火照るような感覚に葵は戸惑いながらその瞳を閉じる ―――勢いに任せてあんな事言っちゃったけど…    信は嫌いにならないって言ってくれた…    それだけでも十分嬉しいのに――    信は言った。    俺は聞き逃さなかった。        『今の俺には“まだ”…ソレに応えてやれるだけの覚悟は出来てない』    …って…    それってつまり…    覚悟が出来たら…    俺の気持ちに――応えてくれる可能性があるって事…だよね…?    そう解釈しても…いいんだよね…!? 「フフ…」 葵は嬉しさの余り高まっていく高揚感のなか 堪え切れずに笑みを(こぼ)すと ポフン…とソファーの上に上半身を横たえ 信が何時も座る定位置にそっと手のひらを這わせる… 「信…」 熱っぽく潤んだ瞳で信の名を呟きながら ソファーの上を滑る葵の手は 徐々に下の方へとずれていく… ―――好き…大好き… 今まで本気で誰かを好きになった事がないせいか―― 自分の中で溢れ出続ける“好き”という気持ちに 葵はどう対処したらいいのかが分からず… その気持ちは溢れ出るままに、葵の中で激しい渦となって暴れ狂う… ―――覚悟って…どうやってら出来るもんなんだろう…    今すぐに――どうこう出来るようなものなんじゃナイんだろうな…多分… 「…はぁ…、ッ、」 葵は熱い吐息を吐き出しながら ソファーの上を彷徨(さまよ)っていた手を いつの間にか熱をもって昂ぶり… 微かに膨らみを見せ始めた自身の股間へおずおずと伸ばしていく… ―――ねぇ信…    信の覚悟が出来るまでの間――    俺はどれくらい…この気持ちに耐えればいい…? 「ッ、、ふっ…」 股間に伸びた葵の指先が 熱を帯び…敏感になっている膨らみにとうとう触れ―― 葵は熱でトロンとした瞳のまま その膨らみをチノパンの布越しに軽く弄り出す… 「んっ…」 ―――…信… ゆるゆると… 軽く指の腹で膨らみを擦る程度だった手の動きが 高ぶっていく気持ちと共に、次第に(せわ)しなく…大胆になっていく… 「ッ…はっ…ぁ…、」 ―――信に…触れてほしい…、ッ、    触って…確かめてほしい…    俺の…気持ち… 「ふっ…ン…っ、」 遂に指の腹で布越しに触れているだけでは物足りず… 葵は呼吸を荒げなら早急な手つきでチノパンのチャックを下げ 下に穿()いてるボクサーパンツから自身の昂ぶりを引きずり出すと 目を瞑り…自身の昂ぶりを掌で包み込むようにして触れる… 「…ンッ…」 微かに先端から溢れ出始めたカウパーを掌に擦り付け… ヌチヌチと湿り気を帯びた音が葵の羞恥心と背徳心を煽る中… 葵は竿に自身の先走りで濡れる手を添わせ ゆっくりとその手を動かし始める… 「ンッ…ふ…、」 ―――信……、のぼる……、 散々“あの人”に開発された葵の身体はもう前だけでは物足りず… 前からの刺激に合わせるかのように 後ろの蕾がヒクヒクと物欲しげにヒクつき始める… ―――ほしい…、ッもう……ほしい…よ…っ、        のぼるのが…、ッ、 「、ッふぁ…、あ…」 葵は目を瞑り… 自分以外誰もいない静かなリビングに響く自分の荒い息遣いと… 自身の昂ぶりを(しご)くつど奏でられる 湿り気を帯びた卑猥な水音を聞きながら―― その手の動きを速めていく… 「ッは、あ…、あっ…、」 ―――ッ、こんな事思うなんて…っ、、信に嫌われちゃう…、ッ、    軽蔑されちゃう…っ!    ダメなのに…    信が俺を受け入れる覚悟が出来るまで我慢しなきゃなのに…っ、        でも…、 いよいよ葵の目の前がチカチカと明滅し始め―― それに合わせて手の動きも絶頂に向け激しくなる… ―――それでも欲しいよ…、ッ、    俺は…    どうしようもなく…    信が欲しい…、 「あっ…あっ…のぼる…信…っ、、ッあ…あぁあっ、、」 ピュルルッと―― 葵の鈴口から勢いよく溢れ出た濃い白濁液は 高級な黒の革張りソファーの上に飛び散り… 白が黒を汚していく… 「ハァ…ハァ…、ッのぼる…」 ―――どうしよう…    ねぇ…どうしよう…っ、 葵の指先が黒を汚す白をツー…とすくい… トロ…と自分の指先を汚す白を蕩けた表情で眺める… ―――信が覚悟してくれるまで俺――抑えきれるかな…?    自分の気持ちを…

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