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第18話
「だから、いつも言ってるだろう。国土を半分よこせと。しかも平和的にな。戦争は好きじゃない」
「へぇ、戦場にいたことがあるような口ぶりだな」
サナがすっと視線を向けると、サーディアンは肩から腕を離し、おちゃらけるように両腕をあげた。
「人生いろいろ。何がどう転がって、人の運命が変わるのか? それを1番わかっているのは、あんた自身なんじゃないか? サナ妃様」
そう言うとサーディアンは、ニヤリと笑いながらその場を去っていった。
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