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第22話
ガーシュインはそのまま妻がしたいようにさせていた。
するとサナは、反り勃った切っ先に自らの蕾を押し当て、ゆっくりと腰を下ろしてきた。
「あぁ……」
ブラウスの上から乳首を摘まんで転がしてやると、サナはしなやかに背を逸らし、美しく喘いだ。
その姿に刺激されない雄などいない。
ガーシュインはサナのブラウスを開けさせると、厚く熱い舌でその粒を舐め上げた。
「やぁ……ん、ガーシュ……もっと、もっと……」
サナは絹のようなゴールドブラウンの鬣に指を差し入れ、夫の頭を抱きしめた。
それに刺激されて、ガーシュインが腰を揺らすと、しなやかな両脚を強く腰に回した。
「あぁ……突いて……もっと、激しく……っ!」
足りないとばかりにせがまれて、ガーシュインの腰の動きも激しくなる。
「あん、あぁ……やぁ……っ」
図書室の机に寝かされ、激しく腰を突き入れられ、サナの眦から涙が零れた。
それを舐め取ってやると、まるで弱々しい子どものようにサナはガーシュインの首に抱き着いてきた。
「愛してる。俺にはお前しかいない、ガーシュイン……」
「サナ」
「俺のすべては、お前のためにある。だからもしも死を迎えるならば、お前の手で殺してほしい……」
「そんなことを言うな。俺のために、もっとずっと一緒に生きよう、サナ」
人生は楽しむものだぞ? そう囁くと、サナは泣き笑いのような顔でクスクスと笑った。「そうだな」と。
戦場で多感な時を過ごしたサナは、生きるか死ぬかでしか物事を考えられない。
攻撃してくるものは容赦なく切り捨てるし、守らなければいけないものは、命を賭 してでも守る。
それがサナ・イルリーナ・セルドバルトという男だった。
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