64 / 102
第65話
「ひゃ……だめだ! 両方一緒には……」
サナが乳首を弄られるのが好きだと知っているがゆえに、ガーシュインの行為はねっとりと執拗なものに変わっていく。
舌先で乳首の先端を擽り、わざと痺れさせるような刺激を与えた。
そうかと思えば、大きな舌で全体を舐め上げて、尖った乳首を押し潰すようにする。
そうすると、サナは身体を捩るようにして、ガーシュインの頭を抱きしめた。
「いやだ……ぁあ……もっと、舐めるなら、ちゃんと……」
「『ちゃんと』の続きなんだ?」
わかっているのに、ガーシュインはサナの羞恥を煽るように言葉の先を促す。
「ちゃんと直に舐めて……」
普段は羞恥と無縁のサナだが、ガーシュインとの秘め事の時は違う。
まるで娼婦のように大胆になったり、処女のように恥ずかしがったり、いろいろな表情を見せるのだ。
ガーシュインは密かに、そんなサナの変化を密かに楽しんでいた。
だから意地悪な言葉も言ったりするのだ。
「あとでちゃんと舐めてやるから、今はこれで我慢しろ」
「そんな……っ! あぁ……っ」
今度はサナの乳輪ごと強く吸いつき、白いブラウスをびしょびしょに唾液で濡らした。
すると、サナの乳首の色まで透けて見えるようになった。
「サナの乳首は、本当にいやらしいな」
「違う! 俺をいやらしくさせるのはお前だけだ。ガーシュイン……」
ともだちにシェアしよう!