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第67話
そしてガーシュインの身体を挟むように、両膝を椅子の両脇に着かせると、眼前にある赤くひくつく蕾をじっくりと眺めた。
「いやだ、ガーシュイン! こんな格好は恥ずかしい……っ」
振り返りサナが訴えると、夫は鷹揚に笑った。
「だからいいんじゃないか? 俺たちのセックスもマンネリ化してきたからな。たまには刺激的なことも必要だ」
「刺激なんていらない! いつも通りのセックスで、俺は十分満足している」
サナの訴えに、ガーシュインは微笑んだだけで答えず、その代わりに赤い蕾に人差し指を一本挿入した。
ゆっくりと……。
「あぁ……んっ」
しなやかなサナの背中が猫のように反り、可愛らしい尻が上がる。
その姿を堪能しながら、ガーシュインは愛液で濡れた蕾に、指をゆっくりと抜き差しした。
「あぁあ……あんっ」
白木の船から、爪とぎを持ってきて本当によかったと、ガーシュインは思った。
そうしなければ、伸びすぎた爪でこの蕾を傷つけてしまい、こうして愛することもできなかっただろう。
きゅうきゅうと締めつける蕾の中は温かく、襞の一枚一枚が指に吸いついてくるのがわかる。
この中に自分の性器を突っ込んだら、どんなに気持ちいいか……と想像しながら、ガーシュインはごくりと唾を飲み込みながら、挿入する指をもう一本増やした。
「ひっ……んっ、んん……あぁ」
抜き差しの速度を速めると、愛液で潤んだそこから、濡れたいやらしい音がする。
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