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第68話
サナの括約筋がさらに締めつけを増し、ガーシュインがもっとほしいとねだっているようだ。
その様を熱っぽい瞳で見つめながら、ガーシュインは抜き差しを緩めたり、早めたりする。
「やだぁ……あぁ……んっ、きもち、いい……」
サナの細い喉が、弓のように弧を描く。
眦から快感の涙がいくつも溢れたが、もう拭う気もなかった。
ガーシュインがサナの後孔に再び指を増やす。
「あぁ……」
そうして蕾を広げられることにすら快感を得てしまい、再びサナの細い指が鍵盤を叩いた。
自分のいやらしい姿を……場所をじっくり観察するように見つめられて、サナは滅多に感じない羞恥に、身体が燃えるように熱かった。
こんな風に熱くなるのは、愛しい男が、自分の恥ずかしいところを見ているからだ。
もし他の者に見られたとしても、身体は火照るどころか冷めていき、その者の首を躊躇いもなく刎ねるだろう。
これは愛しいガーシュインだから……この世で最愛の夫だから、見せることができる痴態なのだ。
その時だ。すでに白いものが混ざり出した先走りを零しているサナの性器を、ガーシュインが再び優しく握った。
「やんっ……」
そして数回強く扱くと「あっ!」と短く声を上げて、サナはあっけなく果ててしまった。
ガーシュインとピアノの間に白濁が零れ、サナは荒い息を吐きながら、後孔に収められたままの指を、強く閉めつけた。
「辛そうだったからな。一回抜いておいた方がいい」
「ガーシュイン……」
彼がこういう時は、すぐには許してもらえない時だ。
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