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第71話
早い話が、性器を挿入しやすいので、ガーシュインはサナをグランドピアノに寝かせたのだ。
そして膝裏に手を入れられ、大きく脚を開かされると、ひたりと後孔に熱を当てられる。
「ん……んんっ……ガーシュイン、早く……っ」
硬く張り詰めた熱の先端を押しつけたまま、後孔のあたりをぐちゅぐちゅと上下に行き来するだけのそれに、サナはもどかしくなって、愛しい獣人の腰に思い切り両脚を巻きつけた。
「あぁぁ……ん!」
「うっ……!」
すると意地悪にサナを焦らしていたそれが、熱い体積を持ってぬるっと一気に入り込んできた。
これはガーシュインにとっても不意打ちだったらしく、きゅうきゅうと締め付けるサナの蕾が与える快感に、きつく眉を寄せた。
「相変わらずお前は快感に忠実だな……」
「違う……お前が……意地悪するから、いけないんだ……」
小さな夫婦喧嘩が勃発したが、ガーシュインが腰を揺らし始めると、それは一気に甘い睦言へと変わる。
「あぁ……やぁ……もっと、もっと奥……」
「だめだ。お前は奥を突かれると簡単に果ててしまうからな。二度目はもっと楽しんでから果てさせてやる」
「ひっ! あぁ……っ」
天を突かんばかりに反り立った切っ先で、ひと際感じる箇所を押し上げられた。
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