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第74話

 すると情熱をたっぷりと含んだ口づけを施されて、サナは再びトロトロに蕩けてしまった。 (もう、ガーシュインに犯され死んでもいい……)  そんな刹那的なことを考えてしまうほどに――。  するとガーシュインは、「いい加減、背中が痛いだろう?」と優しく微笑み、再びサナに口づけると、繋がったままサナを抱き上げた。  そうして、普段は談話室として使われているダンスホールに置かれた、大きなソファーへと寝かされる。  その柔らかな感触にホッとしていると、三度腰が揺らされて、甘美な愉悦がサナを襲った。 「あんっ! あぁ……気持ちが、いい……」 「サナは本当に奥を弄られるのが好きだな。まるで俺だけの娼婦のようだ」  愛しさを含んだ笑みで揶揄されて、サナはガーシュインに自らキスをした。 「お前の目の前だけで、俺は娼婦になる。お前が勃起するのなら、どんな恥ずかしいことだってしてみせる……」 「……そんなに挑発するな、サナ。本当に制御が利かなくなるぞ?」 「構わない。制御なんかするな……もっと俺を犯してくれ。ガーシュイン」 「サナ……ッ」 「あぁ……っ!」  一際ペニスが大きくなったかと思うと、ガーシュインの抽挿が激しくなった。  目一杯広げられた可憐な蕾からは、先ほど注入された白濁が溢れ出し、泡を立てながら卑猥な音を立て続ける。

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