80 / 102

第81話

2人は結託したのか、じーっとサナを見つめて圧をかけ続けた。 「いや、さっきハルカには話しただろう。あのことを再確認しただけだ」 「あー……あのことですのん……」 ハルカが気の抜けたような顔をしたので、それもリンリンは面白くなかったらしい。 「なんのことですのん?ハルカ先生はリンリンの味方ですのん?それともサナの味方をするんですのん!?」 「それは……難しいところですのよ〜。これは大人の事情ですのん」 「リンリンももう5歳になりますのん!大人の仲間入りですのーん!!」 オッドアイに涙を滲ませて訴える彼に、サナは仕方がないと教えることにした。 「リンリン、このこの船に乗るようになって、気がついたことはないか?」 「気がついたこと……ですのん?」 「そうだ。もしかしたらこれは、将来リンリンが国王になれるかどうか?試されているクイズかもしれないぞ」 「リンリン、クイズは得意ですのん!こんなところで負けられないんだわ」 そう言ってじーっと船を見渡し、リンリンは腕を組んで考え込んだ。しかし答えはなかなか出ず、苛立ったリンリンはとうとう泣き出してしまった。 「まだ!少しリンリンには難しいクイズでしたのん」 ハルカにあやされ泣き出した息子に、サナは「すまない、少しからかいすぎた」と、頭を撫でる。 そして、答えを小さな耳に吹き込んだ。 「それのどこが不思議ですのん?」 泣き止んだリンリンはきょとんとしていた。

ともだちにシェアしよう!