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2話
1週間前に自称淫魔に出会ってから毎日同じ場所で待ち伏せされている。
そして有無を言わさず、車に乗せられる。
自称淫魔の名前は篠田誠也と言うらしい。
この街の近くにある山の持ち主らしい。山以外にもビルを持っていると言っていた。
別に何かされることもなく、喫茶店に行ってコーヒーを奢られたり、買い物に行って色んなものを買ってもらったりしている。
オレが
「自分で払いますよ、申し訳ないし…」
と言うと、必ず
「いや、社会人が高校生を奢らないのは問題がありますよ。あと、気に入ったものは自分色に染めたいんですよ」
そんなことを言って、あれこれ買われてこの後何をされるか怖い。
(ヤバめの宗教とか、アムウェイの講習に連れていかれるのか…?)
学校の机に突っ伏してぐるぐる考えている。
そして今日もまた自称淫魔はいた。
「お疲れ様です。小田川くん」
「いや、あの、篠田さん仕事とか平気なんですか?」
「ああ、平気ですよ。貴方との時間を作れないほど効率悪い仕事してませんから」
金持ちって分かんねえな〜と、心で大きな伸びをしていた。
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