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3話

篠田さんと学校から少し離れたターミナル駅のの喫茶店に来ていた。 「あの、そろそろ淫魔とか本気なのか教えて貰えますか?」 「私に興味を持ってくださいましたか?」 「まあ、ここまでして下さってる理由が分からないと怖いですし」 「怖いですか?まあ、話しますよ。 私の一家は代々淫魔なんです。淫魔は人の精気を吸って生きながられるのですが、誰でもいい訳では無いのです、好みが流石にあるんですよ」 「好みって言いますと?」 僕はライトノベルとかネット小説の受け売りだと思って聞いていた。 「匂いとか目に見えるオーラみたいなのがあるんですよ。とか言っても中々信じて貰えません。 精気を貰うだけなら難しい話ではないんですけど、自分の手で好みに育てあげるのが好きなんですよ」 「そう、なんですね…」 「まあ、そのため我慢なので」 こんな会話をしてもなお、のこのこついて行っている辺り絆されかけてるなと思う。 (オレ友達いないからほんとちょろすぎだろ…)

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