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第48話◇
大丈夫か、なんて聞いてくれるけど……。
……全然、大丈夫じゃない。
自分の意志で、じゃなく、こんな何回も。
胸を弄られて、こんなに気持ちよくなってきてるとか、もう、全然意味が分からない。ここって、こんなにゾクゾクするものなんだ。
頭の中、なんかもう、ぐちゃぐちゃになりそうで。
摘まんで、引っ掻いて、捏ねたり。
噛まれたり。
「……れお、もう……それ、やめて」
ぞわぞわするのが半端ない。
居た堪れなくなって、そう言ったら。
ふと、玲央がまた顔を上げてきて、オレを見つめた。
「――――……可愛い顔、してンな……」
くす、と笑う玲央。
「気持ちよくて、しょーがないって顔……」
「……っ」
「――――……もっと、ヨくしたくなるし……」
玲央の手がまた、達したばかりのそれに触れる。
「や……」
「――――……ちょっと体、起こしてて」
「……っ」
後ろに手をついて、頑張って起き上がると、後ろにあった大きめの枕に背中をつかされる。
「――――……見てろよ?」
「……?」
玲央が、手で触れていたそれに顔を寄せて。
ちゅ、とキスした。
「――――……っや」
驚いて上げた声は、次の瞬間、噛みしめて飲み込むしかなかった。
玲央が、ゆっくり舌を這わせて、一気に口内に入れてしまったせいで。息もできなくなる。
「……っ……」
口を手で覆って、でも玲央から目が離せなくて。
自分のそれが、玲央の口から出入りする様に。
おかしくなりそうで。
「や……だ……っ……やめて……」
「……むり」
そんな所から、オレを見上げて、ニヤ、と笑う。
「……っっ……ん……んっ」
一気に快感を高められて、頭が真っ白になって。
このままだと、玲央の口に出ちゃうと焦って。
玲央の頭に手をかけて、引きはがそうとすると。その手を掴んで、離される。
「……手、邪魔」
「っだって……」
「いいから、出せよ」
クス、と笑った玲央に手をどけられて。
そこで喋られると、不規則に当たるから、もう、ゾワゾワ感が半端なくて。
もう、無理、と思うと、涙が溢れてくる。
玲央はもう、何も言わず。
どんどん追い立てられて。
「……や、だ」
玲央の口になんて、やだ……。
絶対やだと思って精一杯耐えるのに。
結局――――……。
「……っあ……っ……」
足ががく、と震えて。
耐えたせいなのか余計おかしくなりそうな快感が襲ってきて。
頭の中、本当に真っ白で、耳鳴りがしてきて。
少しの間真っ白な世界にいたけれど。
すぐに、ハッと、事態を飲み込んだ。
――――……無理無理無理無理無理無理……!!
いつのまにか倒れてた枕から、がば、と起き上がると。
玲央が、ぺろ、と舌をなめてるところで。
色っぽいなんて感じる様に、かあああっと、顔に熱が集まって、耳まで熱くなって。けれど。そんな事言ってる場合じゃない。
「っ……飲んじゃっ……たの……?」
「……ん」
クス、と笑いながら、玲央が頷いた。
――――……も、眩暈がする。
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