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第56話◇

 頼んだ朝食は15分足らずで運ばれてきた。マンションの下に入ってるコーヒーショップのモーニング。マンションの住民にはデリバリーしてくれるのは知ってはいたけど、朝は初めて頼んだ。  トーストと卵とサラダとコーヒー。  テーブルに並べていると、優月が何だか戸惑った顔をしながら現れた。 「どーした?」 「ん……何か、下着」 「ん?」 「……履き心地良すぎて、なんか逆に違和感がある」  何かもぞもぞしてる優月に、むくむくと悪戯したい気持ちが湧いてきて。 「……どれ渡したっけ?」 「黒の……なんかツヤツヤした……」 「見せて?」 「え?」  びっくりしてる優月に近付いて、ベルトを外して、ズボンを少しずらす。 「……っ」 「あーこれね。シルクのだな」  言うと、優月は真っ赤になったまま、じろ、と睨んでくる。 「……っ玲央、からかって遊んでる、でしょ」 「――――……まあ、ちょっと楽しいけど」 「も、離して」  オレに背を向けて、ズボンをちゃんとしようとしている優月を、後ろから抱き寄せた。 「……っ玲央?」 「触りたくなった。少しだけ」 「……っ……」  それ以上何も抵抗しない優月。顔、赤い。  ああ、なんか、すげえ楽しい。可愛いな。  ほこほこ温かい優月を抱き締めて、シャツの下に手を滑らせた。 「ひゃ……っ!」 「……あったけえ」  少しの間すべすべした肌の感触を楽しんでから。  きゅ、と胸の尖りを摘んでみた。 「……や……っ」  思った以上にびくついて、上げた声に自分でびっくりしたらしく、口元を咄嗟に手で押さえてる。  ちゃんと、乳首、感じるようになってんな……。   体すげえ、ぴくぴくしてて、可愛いし……。  そういう恥ずかしそうな態度されると――――……余計……。  ボタンを外してはだけさせて、後ろから、その肩に唇を当てる。舐めるように、噛むように、それから少し吸い付くと。  押さえた口から、んん、と息が漏れる。  ……やば。  胸を弄る度、優月の体が小さく震える。  唇を噛みしめて押さえているので、最初みたいな声は出さないけれど、漏れるのがまたエロいって――――……分かんねえかな。  昨日散々、胸と下だけ弄って、気持ちいい事を教えた。  ――――……素直に覚えていれば。  そう思って、優月のズボンを少し降ろして、下着の上から触れてみた。 「…………っ……」  ふるふる、首を振って、オレを振り返ってくる。早くも、瞳は涙で潤んでる。 「――――……昨日あんなに出したのにな。もう反応してる」  クス、と笑って、言い、形をなぞるように触れると。  少しのけ反る。 「……っ……んっ……」 「下着汚れちまうから、直にしようか……?」 「………っ」  少し葛藤したらしい。けれど、何秒か後、こく、と頷く優月。  既に熱くなってるそれを、ずる、と引き出して。  直に触れる。ますます、反応する。それはもう、容易く。  なんか。  すげえ可愛いんだけど、どうすっかな……。

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