56 / 856
第56話◇
頼んだ朝食は15分足らずで運ばれてきた。マンションの下に入ってるコーヒーショップのモーニング。マンションの住民にはデリバリーしてくれるのは知ってはいたけど、朝は初めて頼んだ。
トーストと卵とサラダとコーヒー。
テーブルに並べていると、優月が何だか戸惑った顔をしながら現れた。
「どーした?」
「ん……何か、下着」
「ん?」
「……履き心地良すぎて、なんか逆に違和感がある」
何かもぞもぞしてる優月に、むくむくと悪戯したい気持ちが湧いてきて。
「……どれ渡したっけ?」
「黒の……なんかツヤツヤした……」
「見せて?」
「え?」
びっくりしてる優月に近付いて、ベルトを外して、ズボンを少しずらす。
「……っ」
「あーこれね。シルクのだな」
言うと、優月は真っ赤になったまま、じろ、と睨んでくる。
「……っ玲央、からかって遊んでる、でしょ」
「――――……まあ、ちょっと楽しいけど」
「も、離して」
オレに背を向けて、ズボンをちゃんとしようとしている優月を、後ろから抱き寄せた。
「……っ玲央?」
「触りたくなった。少しだけ」
「……っ……」
それ以上何も抵抗しない優月。顔、赤い。
ああ、なんか、すげえ楽しい。可愛いな。
ほこほこ温かい優月を抱き締めて、シャツの下に手を滑らせた。
「ひゃ……っ!」
「……あったけえ」
少しの間すべすべした肌の感触を楽しんでから。
きゅ、と胸の尖りを摘んでみた。
「……や……っ」
思った以上にびくついて、上げた声に自分でびっくりしたらしく、口元を咄嗟に手で押さえてる。
ちゃんと、乳首、感じるようになってんな……。
体すげえ、ぴくぴくしてて、可愛いし……。
そういう恥ずかしそうな態度されると――――……余計……。
ボタンを外してはだけさせて、後ろから、その肩に唇を当てる。舐めるように、噛むように、それから少し吸い付くと。
押さえた口から、んん、と息が漏れる。
……やば。
胸を弄る度、優月の体が小さく震える。
唇を噛みしめて押さえているので、最初みたいな声は出さないけれど、漏れるのがまたエロいって――――……分かんねえかな。
昨日散々、胸と下だけ弄って、気持ちいい事を教えた。
――――……素直に覚えていれば。
そう思って、優月のズボンを少し降ろして、下着の上から触れてみた。
「…………っ……」
ふるふる、首を振って、オレを振り返ってくる。早くも、瞳は涙で潤んでる。
「――――……昨日あんなに出したのにな。もう反応してる」
クス、と笑って、言い、形をなぞるように触れると。
少しのけ反る。
「……っ……んっ……」
「下着汚れちまうから、直にしようか……?」
「………っ」
少し葛藤したらしい。けれど、何秒か後、こく、と頷く優月。
既に熱くなってるそれを、ずる、と引き出して。
直に触れる。ますます、反応する。それはもう、容易く。
なんか。
すげえ可愛いんだけど、どうすっかな……。
ともだちにシェアしよう!