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第143話

 優月が連れていってくれたのは、駅から近い所にあるオムライス専門の店だった。  ふわふわした卵が美味しくて。  何より、幸せそうに食べてる優月に和みながら、食事をして帰ってきた。  相当和んでたのに。  エレベーターで2人きりになった瞬間から、触りたい衝動に駆られてて。  ……何かこいつ、オレにむけて、強力なフェロモンとか、出してる?とか思って、見下ろしてしまう。そんな事をオレが思ってるとか知る由もなく、優月は呑気に、エレベーターの階数表示を見上げてる。  首筋――――……噛みたい。  ……なんか、オレ、ほんと、やばいな。  エレベーターのドアが開く瞬間。優月と手を繋いで、歩き出した。 「……玲央?」  少し早足になってしまう。  優月の手が少しだけ力が入って、繋ぎ返してくるのすら、可愛くてしょうがない。  鍵を開けて、優月を引き込んで。ドアのカギをかけて、  自分のと優月の鞄を、玄関に置いた。 「……?」  靴を脱いで上がって、不思議そうにしてる優月の背を壁に押し付けて、手首を壁に押し付けた。 「――――……玲央?」  こんなところでどうしたの?と、言いたいんだろうな、きっと。 「……限界。触る」 「――――……」  驚いて目を見開いた優月に、キスする。  舌を挿しこんで、深く。 「――――……ん……ぅ……っ……」  ……なんか――――……。  本当に、ヤバい。  ――――……なんだろう、これ。 「――――……ン、ふ……っ……っ……」  激しいキスに、優月が一生懸命応えてるのが、可愛くて。 「……んっ」  嚙みたかった首筋に舌を這わせて、甘噛みした。 「……あ……っ……」  びく、と顎が反る。  思う通りに、反応する。    手を下から挿し入れて、胸まで、するりと、撫で上げた。 「……っあ……」  びく、と、優月の体が震える。 「……っ……れ、お……」 「優月の肌――――……気持ちいいな……」 「…………っ」  触り心地、ほんと良いな。  ……すべすべしてる。  服をめくりあげて、乳首を口に入れた瞬間。 「ひぁ!!」  高い声。  意図せず漏れたせいなのか、優月が焦って、口を手で押さえてる。  胸、舐めるといつも驚くよな……。  舐められると思ってないんだろうけど。……すげー、可愛いし。  口の中で転がしていると、硬くなって。軽く噛むと、びくん、と震えた。 「んん、ぅ、ん……っ」  もう片方は、指でつまんだり、捏ねたり。  刺激し続けていると、手で押さえた唇から、はぁ、と熱い息が漏れた。  舌を外して、顔を上げると。 「――――……優月、真っ赤……」 「だ……だっ、て……つ、いてけな……」  そんな風に言われると――――……可愛くて、しょうがない。   「……ついてきて」 「……んん……」  口を塞いでた手は壁に押し付けて、深くキスする。  片手で優月のベルトを外して、うまく、前を開ける。  下着の中に手を入れると、強張って、優月が震える。 「あ……っ、ん……ンン……」 「ちゃんと気持ちよくなってるな……」 「……っ……あ、っあ……ぅ……」 「イイ子だな、優月……」 「……っ……」  額にキスしてそう言うと、また恥ずかしそうに見上げてくる。 「――――……ん、 ぁ……っ」  キスしながら、下を擦り上げる。 「……れ、お……っ……」  ぎゅ、と、腕に縋る指の感触まで、何だか、可愛い。  あー……なんか。  ……ずっと1日、触りたかったのが。  少しずつ、満たされていくような、気がする。

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