155 / 856
第155話◇
キスされて、触れられて、何度も、イかされて。
玲央の、これって。
ほんと、優しいけど――――…… 容赦が、ない。
普通に気持ちいいをはるかに通り越して。
……気持ちよすぎるって、それはそれで、結構大変、で。
「……ん、ん……っ……」
「――――……優月のサラサラんなってきた」
「……っ……」
「いっぱいイッてるもんな……」
出したばかりのそれに、ちゅ、とキスされて。
びく、とまた体に力が入る。
……っ……裸の下半身の方に、めちゃくちゃカッコいい人が、ずっと居るって。なんか、もう無理……。
恥ずかしすぎて、もう、死にそう。
「……大丈夫か?」
クス、と笑う玲央は少し体を上げて。
やっと、上に上がってきてくれた。
むぎゅ、と首に抱き付く。
「……ん?」
もう、下に行かないで、と思いながら、ぎゅーーと抱き付いていると。
玲央は、クスクス笑いながら、頬にキスしてくる。
「……お前、ほんと――――……エロいなー……」
「……っ」
「……かわいーし……」
舌がまた絡んで。
玲央と会って、もう、どのくらいキスされたんだろうって。
ほんと、もう……玲央……キス魔すぎ……
…………大好きだけど。
……エロいとか。可愛いとか。
……全然真逆なんじゃないかと思うようなことを、最中も、何回も言われて。もう……。セリフだけでも、めちゃくちゃ恥ずかしいし、もう無理。オレ。
「後ろ、慣らすから、頑張って」
「……っ……」
無理。て思った瞬間、唇の間でそう言われて。
またすぐキスされる。
「優月、ちょっと腕緩めて」
クスクス笑われる。
――――……玲央が動かないようにしがみついてるのが、バレたかな……。
少し動いた玲央に、またキスされる。
「――――……ん……」
キスされて。
真っ白になりながら。
玲央が使うローションの蓋を外す音と。手に馴染ませる音が聞こえる。
脚、開かされて。
玲央の手が、そこに、触れる。
ぬる、とした感触。
「……っ……ん……」
舌は絡め取られたまま、少し強張った。
そしたら、玲央は一度そこから手を離して、その手でまた前に触れた。 ぬるぬるする手で、擦られて。
――――……あんなにイったのに、すぐ、反応しちゃうし……。
「……ふ、……っん、……」
気持ちよすぎて、気が遠くなって。
――――……なんか、よく分からないうちに、後ろ、指が入ってきてて。
「……れ お……」
ギュと抱き付く。
「――――……どう? 気持ちわるい?」
「……っ……ゾワゾワ、する」
「……気持ちイイってこと?」
「…… わかん ない……」
「んー…… なあ、優月。俯せんなって、腰上げて」
「……っ?」
一瞬にして脳裏に浮かんだ姿勢に。
やだ。
……絶対やだ、とプルプル首を振っていると。
玲央はクスクス笑った。
「いーから。な?」
ちゅ、とキスされて、なんだかうまくころんとひっくりかえされ。
腰、浮かされた。
「――――……玲央……これ恥ずかしすぎ……」
「大丈夫。 尻、すげえ綺麗だから」
「なななな、なにそれ…… 余計はずかし……」
顔に血がのぼる。
「だって、毛生えてないし。白いし。ごつごつしてねーし」
「――――……っっ……」
うわーん、無理ー……!!
「良い子だから、枕抱いて我慢してな?」
ちゅ、と背中にキスされて。
「………っ……っ……」
言われた通り、枕を抱き締めてみる。
……でも恥ずかしさは変わらなくて、我慢できる気、しない。
どうしよう。
……恥ずかしすぎる。
ともだちにシェアしよう!