315 / 856

第319話◇

「……ん、ンぁ……」  は、と息を付く。  たくさん慣らされて、玲央を受け入れた。  玲央は、やっぱりまだ、精一杯優しくしてくれてる気がする。  けど。  ――――……少しずつ慣れてきて。日々、すごく気持ちよくなってきてて。 「優月……」  こうして繋がってる時が、一番――――……玲央、色っぽい気がする。  いっつも、すごく色気がある人だけど。  オレが耐えきれなくて、自然とそこを締め付けると、それは刺激として玲央に伝わるみたいで。 「は――――……すげーイイし」  ……声も。艶っぽくなって。  汗すら――――……色っぽいの要素でしか、無い気がする。 「……辛くないか?」  玲央の手が、オレの頬に触れて、くる。  手、熱い。それにすら、なんだか、気持ちよくなってしまうって。  変なんだろうか。 「……ぁ……っ」  辛くないけど、喋れない。口を開けて声を出したら――――……耐えてる喘ぎが全部漏れてしまいそうで。  だから、ブルっと首を横に振った。 「――――……」  ふ、と玲央は笑って、ゆっくりキスしてきた。  キスされて、唇を開かされる。 「……あ……ん、ン……っ……っあっ」  キスで唇を解かれたまま突き上げられると、声が抑えられなくなる。首を振って、キスを外して、噛みしめようと思ったのに。 「ダメだ」  顎を捕られてまたキスされて、解かれる。 「声出せよ、優月」  くす、と笑われて。全部バレてると悟る。  太腿に触れた手が脚を更に開いて。余計奥に、玲央が――――……。 「……ン、あ……っ……や、……んんっ……っ」  漏れた声が抑えきれなくなって――――……すると玲央が動きを激しくする。何度も抜かれて、また入れられて。  耳の中を舌で舐められて、舌は、まるでキスしてるみたいに指で触れられて。そのせいで、唇を噛むこともできなくて。声が、もう全然抑えられなくなって。 「……ん、ふ……っ……あっ……ひ、あっ……!!」  少し激しく突かれると同時に、限界まで気持ちよくなってたものが、弾けた。 「――――……は。……可愛いなー……優月……」  何でそう言われてるのかは、意味、分かる。  ……多分、前に何も、触れられていなかったのに。  玲央に入れられて――――……気持ちよくなっちゃったから。 「――――……体も、素直だよな……」  くす、と笑いながら、オレの放ったものを、指で、おなかに擦りつける。  ――――…… や、やめて、それ。  は……はずかしすぎ……っっ!  玲央がするやらしい事、たまについてけなくて、混乱する。  ぬる、とそのまま乳首にぬられて。ぞく、と腰が震える。 「ひゃ……っ……や……やだ」 「ん。……何が?」   「はず、かし……」 「――――……でも、触らなくってもイったの優月だし……」  クスクス笑いながら、胸を弄る。  そこ、舐められて、もうなんか信じられないし。 「……っ……あ……」  なんか頭が付いていかなくて、涙が滲む。すると玲央が、ふ、と笑って「すぐ泣く……」と優しい声で囁いた。  オレの背を抱いてうまく起こしてくれた玲央は、体をつなげたままで、オレを玲央の上に座らせると。  また、改めて深く繋げた。  中で突かれる所が変わって。玲央の肩にしがみついて、その感覚に耐える。 「――――……優月……」  気持ちよさそうな、吐息まじりの声で。玲央が、オレの名前を呼ぶ。  もうそれだけで。   胸が締め付けられて。  中の熱に、体を全部焼かれてしまいそうな気がしてしまう。 「……れお……だい、すき……」 「――――……っ…………」  少し堪えたような声がして――――…… 一気に激しい愛撫に変わる。   「……あっ……れ、お……」  瞳を開けて、少し下の玲央を見つめると。  視線が絡んだ玲央が、ふ、と笑った。 「超泣いてるし……」  後頭部に回った手に引き寄せられて、目尻を舐められる。 「――――……可愛すぎ、お前……」  深くキスされて。  それから、また、背をベッドに沈められた。  めちゃくちゃキスされたまま――――……。  そこからはもう、玲央のなすが儘で。  もう大好きすぎて、溶けそうだった。 後書き。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ そういえば。11/22は玲央のお誕生日でした(^ω^)ふふ。

ともだちにシェアしよう!