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第319話◇
「……ん、ンぁ……」
は、と息を付く。
たくさん慣らされて、玲央を受け入れた。
玲央は、やっぱりまだ、精一杯優しくしてくれてる気がする。
けど。
――――……少しずつ慣れてきて。日々、すごく気持ちよくなってきてて。
「優月……」
こうして繋がってる時が、一番――――……玲央、色っぽい気がする。
いっつも、すごく色気がある人だけど。
オレが耐えきれなくて、自然とそこを締め付けると、それは刺激として玲央に伝わるみたいで。
「は――――……すげーイイし」
……声も。艶っぽくなって。
汗すら――――……色っぽいの要素でしか、無い気がする。
「……辛くないか?」
玲央の手が、オレの頬に触れて、くる。
手、熱い。それにすら、なんだか、気持ちよくなってしまうって。
変なんだろうか。
「……ぁ……っ」
辛くないけど、喋れない。口を開けて声を出したら――――……耐えてる喘ぎが全部漏れてしまいそうで。
だから、ブルっと首を横に振った。
「――――……」
ふ、と玲央は笑って、ゆっくりキスしてきた。
キスされて、唇を開かされる。
「……あ……ん、ン……っ……っあっ」
キスで唇を解かれたまま突き上げられると、声が抑えられなくなる。首を振って、キスを外して、噛みしめようと思ったのに。
「ダメだ」
顎を捕られてまたキスされて、解かれる。
「声出せよ、優月」
くす、と笑われて。全部バレてると悟る。
太腿に触れた手が脚を更に開いて。余計奥に、玲央が――――……。
「……ン、あ……っ……や、……んんっ……っ」
漏れた声が抑えきれなくなって――――……すると玲央が動きを激しくする。何度も抜かれて、また入れられて。
耳の中を舌で舐められて、舌は、まるでキスしてるみたいに指で触れられて。そのせいで、唇を噛むこともできなくて。声が、もう全然抑えられなくなって。
「……ん、ふ……っ……あっ……ひ、あっ……!!」
少し激しく突かれると同時に、限界まで気持ちよくなってたものが、弾けた。
「――――……は。……可愛いなー……優月……」
何でそう言われてるのかは、意味、分かる。
……多分、前に何も、触れられていなかったのに。
玲央に入れられて――――……気持ちよくなっちゃったから。
「――――……体も、素直だよな……」
くす、と笑いながら、オレの放ったものを、指で、おなかに擦りつける。
――――…… や、やめて、それ。
は……はずかしすぎ……っっ!
玲央がするやらしい事、たまについてけなくて、混乱する。
ぬる、とそのまま乳首にぬられて。ぞく、と腰が震える。
「ひゃ……っ……や……やだ」
「ん。……何が?」
「はず、かし……」
「――――……でも、触らなくってもイったの優月だし……」
クスクス笑いながら、胸を弄る。
そこ、舐められて、もうなんか信じられないし。
「……っ……あ……」
なんか頭が付いていかなくて、涙が滲む。すると玲央が、ふ、と笑って「すぐ泣く……」と優しい声で囁いた。
オレの背を抱いてうまく起こしてくれた玲央は、体をつなげたままで、オレを玲央の上に座らせると。
また、改めて深く繋げた。
中で突かれる所が変わって。玲央の肩にしがみついて、その感覚に耐える。
「――――……優月……」
気持ちよさそうな、吐息まじりの声で。玲央が、オレの名前を呼ぶ。
もうそれだけで。
胸が締め付けられて。
中の熱に、体を全部焼かれてしまいそうな気がしてしまう。
「……れお……だい、すき……」
「――――……っ…………」
少し堪えたような声がして――――…… 一気に激しい愛撫に変わる。
「……あっ……れ、お……」
瞳を開けて、少し下の玲央を見つめると。
視線が絡んだ玲央が、ふ、と笑った。
「超泣いてるし……」
後頭部に回った手に引き寄せられて、目尻を舐められる。
「――――……可愛すぎ、お前……」
深くキスされて。
それから、また、背をベッドに沈められた。
めちゃくちゃキスされたまま――――……。
そこからはもう、玲央のなすが儘で。
もう大好きすぎて、溶けそうだった。
後書き。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
そういえば。11/22は玲央のお誕生日でした(^ω^)ふふ。
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