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第392話◇

 バスルームに着くと床に降ろされて。  すぐに玲央は、自分の上の服を脱いでしまった。  ほんと何回見ても、カッコいいな……。筋肉、キレイ。  抱き締められると、気持ちいいのが分かってるから。  すごく、ドキドキする。  ドキドキで固まってるオレに気付くと、玲央は。 「優月、脱いで――――……あ、やっぱいいや。オレが脱がすから待ってて」  そう言うと、アクセサリーを外して台に置いて、ベルトを外して下着だけになった。  オレが脱がすって……。  うぅ。緊張する。  なんて思いながらも、目の前の玲央を見てると。  ……下着のモデルさんとか。やればいいのに。  ――――……そしたらきっと、すごい売れちゃうよ、下着。うん。  なんて浮かんできてしまって。1人であれこれ考えていたら。ふと、玲央の手がオレに伸びてきた。  見下ろしてくる瞳を見上げる。目が合うと、優しく笑む。 「……すげえドキドキしてるな」  胸に触れた玲央に、心臓のバクバク音が、バレたみたい。 「……いつも、してるよ……」   「……そっか」  クス、と笑う玲央に、上の服を持ち上げられて、脱がされる。  裸になった肩に触れて、玲央の指が、胸を手のひらで撫でながら、下に滑り落ちて行って。胸の先を掠めて、爪先で弄る。 「……っ――――……」  首筋にキスした玲央が、胸まで下りて行って。そのまま舌と指で、刺激されて。玲央の腕に触れた指で、縋る。 「――――……っぁ……」  声が漏れると、玲央がくす、と笑って、そこから、少し視線を上げた。 「――――……っっっ」  乳首、舐めながら、見上げないで……。  ……恥ずかしくて、死にそうになる。  指で弄るのは続けたまま、玲央の舌が胸を這いながらまた上に戻ってきて、首筋に噛みつかれて。舌、這わされる。 「……んン……っ」  うわ。なんか――――……始めたばっかりなのに。  だめ、だ、もう気持ちよくて……涙が、滲む。 「あ、っ…… 玲央、胸、や……」 「んー? ……気持ちいいな?」  くすと笑う玲央の舌が、耳の中に入ってきて。 「……あっ!」  ぞくんとしたものが駆け上がってきて、体が強張る。 「……ふっ……ん……つ」  頭の中に、響く水音に、震えてるのに。  胸に触るのも、やめてくれなくて。  体が、かあっと熱くなって、汗が滲む。 「れ、お……」 「ん? ……何?」 「……っ」  ……っ耳のとこで、喋んないで。  でもそれすら、もう、喋れない。しゃべったら、変な声が、出そうで。 「――――……っっ」  耳を舐めてた舌がそのまま下がっていって、鎖骨の辺りで、痛いような一瞬の感覚。 「っ……!」  あ。また――――……キスマーク……。  刺激してから、そこを舐めて。  いくつか、あと、つけたんだと、思う。 「……っ……」 「すぐアトついて――――……すげー可愛いんだけど」  はあ、と熱い息を吐きながら、玲央が笑って言う。

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