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第395話◇

   玲央に思い切り寄りかかる姿勢で、オレはイイ匂いのモコモコと、下と横からシュワシュワ来る気持ちいい泡に包まれて。  ……なんか。これって。  すごく、すごく、幸せ過ぎるんだけど。  なんて思っていたら。 「……? れお?」  玲央がオレを後ろから抱いたまま、モコモコの泡を手で集め出して。  それをオレの手にのせてくる。 「――――……」  なんか、可愛いこと、しはじめた……。  クスクス笑いながらの玲央がとっても楽しそうなのでそのまま、両手を自分の前に差し出していると、目の前に山盛りのモコモコが出来上がった。 「すご……」  言いながら笑って振り返ると、ふ、と楽しそうに笑う玲央。  ああ、なんか。胸が、きゅん、とする。  カッコイイ玲央も。色っぽい玲央も。大好きなんだけど。  たまに可愛い玲央が、愛しすぎて、もうどうしたらいいのか分からない位で。 「すごい、良い匂いだね、この入浴剤……」 「フローラルブーケだって」  さっきの入浴剤の袋を拾って、玲央が袋の裏を見てそう言う。 「フローラルブーケって聞いた事はあるけど……何の花?」 「色んな花が入ってるって事じゃないか? 花の種類とかは書いてねーな……」 「ずーっとここに居たい位、いい匂い」  フワフワモコモコの泡を、ふー、と吹いて飛ばしてみる。 「良い匂いで、泡が気持ち良くて、玲央が後ろで抱いててくれて……」  振り返って、玲央を見上げると。  瞳が優しく緩む。  ――――……ああ、なんか、もう。  オレ、この人が、大好きすぎるなぁ……。  少し玲央の上からずれて、玲央をちゃんと振り返られるように座って。 「ん?」  と、また玲央が笑うので。  ふふ、と笑い返して。 「玲央大好き」  と言ったら。玲央が、何だか一瞬ぴた、と止まる。 「――――……」  それから、はー、とため息を付いて、またオレをちゃんと抱き直して。 「――――……なんか優月のそれにさ」 「……うん?」  なんか、また、ため息の玲央。 「……無邪気すぎて、そーいう意味ないのも分かってんだけど」 「そういう意味って?」 「やらしい意味とか、全然今入ってないの、分かってんだけど」  ……やらしい意味?? 「……うん?……だけど??」  何だかうまく言葉が繋がらないけど、とりあえず先を聞いてみようとそう言ったら。またしばらく間が空いて。 「――――……勃った」 「……え」  理解した瞬間、かああっと、一瞬で赤くなる。 「何で、オレ――――……こんな無邪気なのに煽られるかなあ……謎……」  ため息と共にそう言った玲央が、腰に指を這わせて。  する、と。 そういう感覚を一気に沸かせるような感じで、触れてくる。 「――――……っ」 「――――……シていい?」 「……っっ」  可愛かった玲央はもう消え果てて。  色っぽい声で、囁かれる。  恥ずかしさで死ねるなら、ほんと、今だと思うけど。  その事態にはならなそうなので。    「……うん……」  顔、めちゃくちゃ熱いけど。  何とか頷いた。  玲央は手を伸ばして、棚にあったオイルとゴムを手に取って。  ラブホって便利……とか呟きつつ。    また一気に、妖しい雰囲気を急にまとって。ふ、と笑む。 「…………っ」  ドキドキなんて、半端じゃなくて。  ドッドッ、と爆発しそうだけど。  キスされながら、立たされて。  壁に手をつかされる。 「……慣らすよ」 「――――……っ」  明るすぎる位、明るくて。  ――――……だめだ、これ。恥ずかしすぎるー……。  壁についた手を、ぎゅ、と握って、瞳を閉じた。   (2022/2/11) ◇ ◇ ◇ ◇ 昨日、このまま永遠にでいいのかな…とお聞きしたんですが。 ちょっぴり緩い何かが起こりつつ、 このままでいいのかなと…(*´ω`)笑  リアクションやコメントなど、いつもほんとにありがとうございます♡ 無くても書くんですが(笑) 頂けると、迷いが少なく、元気に書ける気がします♡ もしもしよろしければ♡次の感想ページで スキ♡送ってくださると 嬉しいですー(∩´∀`)∩

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