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第440話◇

 いっぱい、キス、されて。  玲央の手が、胸や、下に滑って。  もう、めちゃくちゃ気持ちいいしか無くなって。 「……っ、あ……っ」  気持ち良すぎて、何されても、ビクビク震えてしまうオレに、玲央がまた、色気まき散らしながら、目を細めて。少し、笑う。 「かわい……」  囁かれて、耳、舐められて。ただでさえ、ゾクゾクしてるのに。  中に、舌、入ってきて。 「……ひ……ン、ぁ……っ」  大げさな位、体、震えた。 「や……っ…… れ、お……ンン……」  音が、頭ん中――――……っ。  体中、かあっと熱くなって、玲央が下で緩く刺激してる、オレの……。  もう、背筋を、怖い位の、ゾクゾクが走って。 「や……っ……んっ……!」  玲央の手の中でそのまま、イっちゃって。  ……って…… 耳。舐められてた、だけ、なのに――――……。  真っ白な世界から戻った瞬間、恥ずかしくてたまらなくて。  顔に、かあっと熱が集まった。 「――――……耳でイっちゃったな……?」  囁かれて。ちゅ、と耳たぶにキスされて、噛まれて。  ぞくん、と震える。 「…………っ」  恥ずかしくて、涙が滲んで、視界が歪む。 「――――……あーもう。……すっげぇ、かわい……」  脚を、開かされて。  お風呂から散々慣らされたそこに、玲央のが。 「待っ……」 「待つって?」 「……いま、なんか……ちょ、と待って」 「んー……」  くす、と笑う玲央。 「優月、可愛いから……聞いてあげたいんだけど」 「――――……っ」 「だめ」  覆いかぶさるみたいに、中、入れられて。  声も出せずに、玲央の下で仰け反った、首筋に、吸いつかれて。  奥まで、入った瞬間、また真っ白になって――――……。 「……っん、ぁ――――……っ……」 「今何されても……イっちゃいそうだな……?」 「……っ」  うんうん、頷く。だから、ちょっと待って、と、見上げると。 「……涙いっぱい」  玲央が、涙、舐めてくれる。必死で、声、抑えるけど。  なんかもう熱くて、全身、溶けそうで。どうしたらいいか分からない。 「……玲央……っあっ……」  軽く奥突かれて、それだけでもう、目の前がまた滲むのに。 「も、イっ、た……、から……待っ、て――――……」 「――――……何回でも、良いよ」 「……っっ――――……んん、ぁ……っ……っ!」  何か、スイッチ、入っちゃったみたいな玲央は。  ――――……全然、離してくれなくて。  最後は、めちゃくちゃキスされながら、中、深く、されて。  全身、ビクビクしたまま。やっと玲央が終わってくれたと同時に。  ふ、と、意識を手放した。  ――――……それから。  多分。すごく経ってから、玲央の腕の中で目覚めた。  肌、サラサラしてるから……多分また、拭いて、くれたんだろうなと悟る。  ああ、なんか……玲央とするのって……。  気持ちよすぎて、ちょっと、こわい……。  けど……。  気持ちよさそうな玲央は。  ――――……めちゃくちゃ、好き……。  そっとすり寄ると。 「ゆづき……?」  ゆっくり、呼ばれる。  顔を上げて目を開けると、玲央の優しい視線と、絡む。 「――――……シャワー、朝、浴びる?……眠いだろ?」 「……うん」 「ん――――……おやすみ」  すり寄ってる額にキスされて。  ……なんか。あまりに、カッコ良すぎる感じでそんな事されて。  ……すぐに、顔が熱いのだけど。  玲央は気づかず、オレを抱き寄せる。  ……いいや。バレないから、このまま。  そっと抱き付いて。目を閉じて。  ――――……だいすき、玲央………。    そんなこと思いながら。またすぐ、眠った。

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