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第485話◇
【side*優月】※
玲央とベッドに来て、どれくらい、経っただろ……。
向かい合わせで座って、めちゃくちゃキスされて。
キスだけで、頭真っ白で、力、抜けちゃって。
そのまま、ベッドに倒された。
完全に、反応してたオレのそれに、玲央が触れて。
耳に舌が這って。もう片方の手は、体を好きになぞって、色んなところ、触れてくる。
何かいっぺんに色々されて、頭おかしくなりそう。
耳の側で、可愛い、とか、囁かれて。
なんかもう、それだけで、ゾクゾクが最大限に高まっちゃって。
「……ん、ん……ぅ……」
涙がじわ、と滲んで、視界がぼやける。
「優月――――……どこ触って欲しい?」
「……っえ?」
「どこが気持ちいい?」
くす、と笑う玲央が、耳に舌、入れてくる。
「ひゃ……、や……」
頭に中で、ぐちゅ、と音がする。
――――……かあっと体温が上がって。びく、と体が震えてしまう。
「どこ……?」
「あ……あの……」
「うん?」
玲央の優しい瞳に見下ろされて。
――――……何も言えなくなる。
ていうか。そもそも、どこ触られても気持ちよくて。おかしくなりそうで。
めちゃくちゃ声、出しちゃいそうなのに。 どこって、聞かれても……っ。
「……あ、の……」
「ん」
くす、と笑う玲央。
「……れお……の好き、で……」
それだけ言うのに精いっぱい。
頑張って言ったのに。
「それじゃつまんない。触って欲しいとこ、言って?」
……ううう。玲央の意地悪……。
なのに、優しい手が、髪を撫でて、頬に触れて、唇に触れる。
「言えよ?」
「……っ……あ、の……」
何て言うの、普通は、こういう時。
どこって言えばいいの。
さっきまで、体、色々くすぐるみたいになぞって。
下は今も、なんか、緩く触られてて。もうめちゃくちゃキスはされたし。
胸って……胸、あんまり触られるの、やだし。
何て言えば……。
もう頭の中は大混乱で。
何も言葉になってくれない。
「…………っ」
ずっと滲んでたまってた涙が、ぼろ。と零れてしまった。
自分でもびっくり。
あれ。オレ、泣いてる……。
思った瞬間。
玲央も、とってもびっくりした顔して。
それから、めちゃくちゃふわふわと、優しく笑った。
「――――……可愛すぎるんだけど……マジでどうしよっかな……」
ちょっと苦笑いしながら、涙を舐められて。
「じゃあオレの好きにしてあげる」
そう言った玲央は、急に、下触れてた手を激しくして。
体、びくっと震えて、腹筋に力がめちゃくちゃ入ってしまう。
「……あ、っや……」
そうしながら、きつく、首筋に吸いつかれて、唇噛みしめたら、顔を上げた玲央に深くキスされて、解かれる。
「ん、ンっ……」
すぐにイっちゃいそうで、キスで動けないけど、小さく首を振る。
「イく時、言って……」
「……っ……ん」
もう、オレ、先に、すぐイっちゃうってば……っ。
「れ、お……っ待って……イっちゃ……から、待っ……」
唇の間で訴えてるのに、玲央は、イっていいよ、と囁いて、また舌を絡めてくる。
「――――……んんっ……や、っ……や……っぁっ……」
びくん、と足が強張って。
玲央の手の中で、イっちゃったのが分かるけど。
そのまま、また、ゆっくり、刺激される。
「……ン、や……あ、も……」
「――――……良い子、優月……オレにされて、すぐイくの、すげー可愛い」
ちゅう、と首筋に吸いつかれて。
優しく囁かれると。体温がもう上がりっぱなしで。
「……れ、お……」
「可愛い」
めちゃくちゃ甘く、耳のすぐそばで囁かれて。
それだけで、もう、だめになっちゃう気がする。
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