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第521話◇
寝る支度を終えてから、優月と寝室に来て、ベッドに組み敷いた。
めちゃくちゃドキドキした顔で、オレの真下からオレを見つめている優月に、ふ、と笑ってしまう。
可愛すぎるんだけど……。
「……さっきの質問」
「……え?」
「しないって、言ったら、しないのか?」
「――――……て、いうか……」
「ん。ていうか?」
優月は恥ずかしそうに一度視線を逸らしてから、「あの……」と、またオレを見つめた。
「……体、お風呂からずっと、おかしいから――――……変に、なっちゃったらどうしようかなと、おもって……」
恥ずかしいのか、目の前でどんどん赤くなっていくし。
「……っていうか、ほんとにオレ、何言ってんだろ……」
口元を手で覆って、涙目になってる優月。
恥ずかしいのの許容量を超えるとすぐ、優月はいっつも涙目になる気がする。
――――……変になっちゃったら、だって。
あーあ……。
もー、なんつーか。オレ、完全に反応してるし。つか、やば。
「……優月、分かる?」
硬いそれを、優月のに押し付けると。
びく、と震えて――――……びっくりしたみたいに、オレを見上げてくる。
「オレ、お前のそういうの、すげー興奮すんだよな……」
「そういうの、て……? ……っ……や、玲央、それ、恥ずかし……」
布越しの接触に、優月はめちゃくちゃ恥ずかしそうに、唇に手を押し当ててる。
「んー、そういうの……恥ずかしそうなとこ?」
「ひゃ……」
クスクス笑いながら、首筋にキスすると、びくん、と足が震える。
「……変にさせたいと思ってやるから――――……変になっていいけどな?」
言いながら、優月の手を口元からどけさせて、ベッドに軽く押さえて。
唇を重ねた。
「……っ……」
何度も、重ねるだけのキスを、繰り返す。
押さえていた手を離して、優月の体のラインをなぞるように、触れていく。角度を変えて、唇を重ねる。
「……ふ……」
優月の手が、オレの腕に触れて、ぎゅ、と握りしめてくる。
直に肌に触れて、ウエストから胸に、手を這わせる。
なぞっているだけなのに、めちゃくちゃピクピク震えてて。
……可愛い。
バスルームで、前で感じさせるだけ感じさせたけど――――……後ろには一切触らず、にしたのは、触って欲しくなるか試したくて。
「……っん……ん?……」
触れるだけのキスをじれったく思ったのか、唇を優月から触れさせてくる。
……わざと、焦らしてるので、まだ触れるだけ。
深くキスしなかったら、どうなるのかな、と、ふと浮かんだ疑問。
「……ん……」
一度唇を離して、ちゅ、と頬にキスしてから、唇をまた重ねる。舌は入れずに、触れるだけ。
「……優月……」
胸の先端、ぷち、と立ってる。そこには触らず、素肌をなぞってるだけでも、ずっとびくびく、小さく震えてるし、脚に触れてる優月のは、熱をはらんでいく。
「ん、……っ……ん」
多分、もどかしいんだろうな。
何で、みたいな声な気がする。
――――……ほんと。
すっげー、可愛いな……。
可愛くて、わざと焦らして意地悪してるのがバレたら、怒るだろうか。
でも怒っても可愛い気がする。
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