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第523話◇※

   もう我慢が無理になって、優月から、指を引き抜く。  手早くゴムを付けると、入り口にあてがう。 「優月……きつかったら言って」 「……っ」  いつもこれを言う気がするけど。優月は少し怖そうに、眉を寄せる。  でも、ごく、と唾を飲んで。ドキドキしてるみたいな期待してそうな顔で、オレを見上げてくる。  無意識なんだろうけど――――……。  すげえ、可愛いんだよな……。 「……っあ――――……っ……ん、っ……っ」  ゆっくり中に押し込む。ぎゅう、としめつけられるみたいな感覚。 「…………っ……う、んっ……」  ボロボロ涙が零れて。 「……きつくない?」 「……ん!……」  こく、と頷きながら、オレの首にしがみついて、そのまま、うんうん、頷いてる。  少し気が反れるように優月のに触れながら、中の感じるところをゆっくり刺激する。 「……ん、ぁ……っ……や、あ」  中を突くと、手の中で震えて、濡れていく。 「……あ、んっ……ど、しよ、ま、って……」 「――――……ん? なに?」 「あっ……だ、め……強く、しちゃ……」 「痛い?」  少し、ゆっくりにして、優月の頬に触れると。 「大丈夫か?」  そう聞くと、優月は、はぁっと、息を吐きながら、縋るように首筋にすり寄ってくる。髪の毛が触れてくると、愛おしいと思う気持ちが、たったそれだけで、膨れ上がる。 「れ、お……」 「……ん? 大丈夫か?」 「……っも、すぐ……いっちゃ、うから……ゆっくり……」 「……いいけど? 何回イっても」 「ん、で、も……」 「いいって」  言いながら、弱めた動きを速めて、優月の気持ちいいところを刺激する。  脚をさらに割らせて、奥に体を進めてから、目の前にあった、赤い乳首を、口に含んだ。瞬間、ビクンと脚が震えた。 「……あっ……ぇ、っ……っは……ぁ、……っ」  戸惑ったみたいな声が上がって、逃げようとしてるみたいだけど、組み敷かれていて、逃げる先がある訳もなく。片方も、指でつまんでやったら。 「……っっっ!」  触れてなかった優月が、イったみたいで。  中を、きゅう、と締め付けてくる。 「……優月、胸、気持ちいい?」 「や、……しゃべ、ない……で……っ」  ビクビクしながら優月が細切れに言う。 「――――……」  泣いてる?と思って、体を上げて、優月の頬に触れると、優月が瞳を開ける。  涙が滲んだ瞳が可愛すぎて。 「泣きすぎ、優月……すげー可愛いけど……」 「……ん、ぅ……」  唇ふさいで、めちゃくちゃ深くキスしながら、優月の中を突き上げると、舌が引きつる。 んん、と悲鳴みたいな声。 「……あっ――――……ん、あ……っ」   声がどんどん高くなって、甘くなってくみたいな気がする。 「……っふ、玲、央……っん、ぅ……っんっ……」  ひっきりなしに、喘ぐ声に、手加減できなくなっていく。  切羽詰まったみたいな声をあげて、のけぞって震えた瞬間、イッたみたいで。一気に中が締まる。 「――――……っ……」  まだ終わりたくなくて、少し止まって、堪える。 「っ……は、っ……れ、お」  めちゃくちゃ汗に濡れた前髪を掻き上げると。  少し辛そうに寄った眉根と、涙が潤む瞳。 「優月……」 「……っ……あ……っ」  横向きにして片脚を上げさせて、深く繋がると、優月がシーツを握り締めて、唇を噛んだ。 「……ふ、ぁ」 「――――……優月」  固く握り締めた手に触れて、名を呼ぶと。 「……っん、ふ……玲 央…………」  その手がすがるように腕に触れてきて、見つめられる。  あーもう。  ……むり。可愛い。 「――――……ぅン、ぁ……っ」  深く突き上げながら、キスして、それから首筋に跡をつけていく。 「……ゃ、あっ……あ、ん……っ」 「……逃げんな。優月」  ずり上がろうとする腰を押さえて、抱き締める。 「……っ……っ……あっ」  中をきつく締めて、甘い、としか思えない喘ぎをあげる優月が、可愛くて、しょうがなくて。  ――――……変になってもいいとか言ったけど、こっちがなりそう。  やばいな、手加減、しねえと……。  そう思うのだけれど、潤んだ瞳に縋るように見つめられると、もう無理。  その後、めちゃくちゃ、鳴かせた。  ……気がする。    

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