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第568話◇※
「少し我慢、してて」
「……っ」
後ろにあてがうと、玲央はぐ、と中に押し込んできて。
少し入れたところで、止まった。
「――――……っ……」
オレの様子を見ながら、少し引いて、また少し奥まで。
それを繰り返しながら、ある程度、中に入ってきてから。
ぐい、と脚を開かせて、ぐっと、奥まで入ってきた。
「んん、ん……っ……」
たくさんたくさん、慣らされても、指では届かないとこは少しきつい。
……筈なんだけど。
きついはきついんだけど。
――――……もう、なんか……。
「……っあ……ン、ン……」
「――――……気持ちいい?」
言いながら、玲央がオレに覆いかぶさるような感じで、オレの顔の横に、手をついた。
「……ん、ぁ……!……っ……ふ……っ」
深く、入られて、高く上がった声が、自分で恥ずかしくて、きゅ、と唇をかみしめる。
「は。かわいー……」
ちゅ、と頬にキスされて。
――――……引き抜かれて、また奥まで。
「あ……ッ……んん……」
玲央の首に、腕を回して、ぎゅう、としがみつく。
なんか――――……気持ち良すぎて、どうしていいか、分からない。
「ちょ……待っ……れお……」
「――――……んー?……」
呼んだオレの顔をふと、見ると。
玲央は、クスッと笑って――――……。
「……んん……っ……ひ、ぁ……っ」
奥、突かれて、仰け反る。
自然と、玲央のをきつく締めてしまって――――……そうすると、余計、中のを感じて、ゾクゾクしたものが背筋を駆け上がる。
「すっごい、今、気持ちいいって顔、してるけど……」
玲央の手がウエストから、胸に滑って、乳首を弄った瞬間。
ビクッと震えてしまう。
「……ん、ン、ぁ…………」
「待たないと、ダメ?」
中を激しく、擦られながら、胸に触られて。
玲央の唇は、耳元で囁いてから、耳に舌を入れてきて。
なんだか、もう全部の刺激がいっぺんに襲ってきて、あっという間に上り詰めそうになる。
「……ん、んん、あ……!……っ……れお……っぁ……」
玲央の首に巻き付けてた腕は解けて、落ちて。触れたシーツを握り締める。
胸から外した手を太ももの後ろにかけると、持ち上げられて。
そこから、更に奥――――……。
「……ぁ……ッ……」
びくん!と全身震えて、イッちゃって。
荒い息が、全然、収まらない。
「優月、キスしよ……」
玲央に言われるまま、唇を寄せてしまうと、深くキスされて、舌、荒々しく吸われる。
「……んん……ン、ふ…………ッ」
「――――……どうする? 続けて、平気?」
離した唇の間で、囁かれて……涙目で滲むけど、滲んでてもカッコよすぎる、玲央を見上げて――――……。
「……うん……」
頷くと、またキスされる。
中を圧迫してくる玲央のは、中の気持ち良いところを、何度も擦りながら、突き上げてくる。
「んんっ……ん、あっ…………」
激しくされて仰け反って、キスが外れると、玲央の手が後頭部に回って、ぐい、と引き戻された。
「ん、む――――……んん、……ふ、ぁ……」
中、奥に入れられたまま、そのまま腰を回されて、ひきつる舌をまた吸われる。
「……んっ……ふ、っ…… ……ん、あ…………っ」
玲央は、激しくて。
――――……それでも、オレはもうずっと、快感しか、なくて。
「……っれ、お――――…… きもち、いい……」
ひし、としがみつくと、玲央は――――……。
ますます、激しくなった気がする。
「……んん、ぅ……ん、……」
「――――……ゆづき……」
はー、と息を荒くする玲央は。こんな時は、いつも。
濡れてるみたいな、熱っぽい声で、オレを呼ぶ。
それだけで、ぞくっ、と、気持ちいいのが、全身を、走る。
「……ッ……あ…………」
「――――……なんか今すごいしまった……」
耳をかじられて、ひぁ、と声が上がると。
「……なにその声――――……つかもー……かわいすぎ……」
なんか、余計、圧迫感が増したような……。
玲央を知らず締め付けて……知らず、腰が、揺れて。
嵐みたいな時間が。
――――……長く、続く。
何度も何度も、可愛いと、囁かれて。
玲央の熱を、全部、受けて。
恥ずかしくて、苦しくて、気持ちよくて、どうにかなりそうなんだけど。
でも、その間ずっと思ってるのは ――――……大好き、しか、無かった。
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