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第600話◇ ※

「オレ、そんなに変なこと言ってる?」 「ん? 言ってる気がするけど。言ってない?」 「今のはさ、ほんとにかっこいいからさ……。彫刻みたいだなあって……」  体見てると、ほんとに、尊敬してしまう。  どうやればこんなに綺麗に筋肉つくんだろうって。  ……顔は生まれ持ったものだろうけど、体とか、その他諸々、カッコいいのは玲央がちゃんと色々してきたからだもんね。 「前も言った気もするけど、優月もちゃんと鍛えればなるよ。ジム、まだ行ってなかったな。今度行こ。オレも最近さぼってる気がするし」 「運動するのはいいけど……筋肉は、玲央がなって欲しいっていうなら、頑張るけど……ていうか、なるかな?」  思わず自分の体と、玲央の体を見比べてしまう。 「ん? そうだなあ……」  クスクス笑いながら、玲央はオレを引いて立たせてから、肩から二の腕に触れた。 「優月は今のこの触った感じがたまんなく可愛いからなあ……」 「…………」  ぞわぞわぞわ。  体、触れられて、また変な感覚にちょっと震えていると。   「ひゃっ……!」  お尻に触れられて、むに、と掴まれるみたいにされて。 「ここ、可愛いし、これ以上固くなんないで欲しいかも」  なんて言いながら、ちゅ、と頬にキスしてくる。 「~~~~っっっ!」  真っ赤になって、玲央を見上げると、玲央はオレと目があった瞬間。 咄嗟に軽く握った拳で口元を押さえて、オレから顔を逸らす。でもって、震えて、笑ってる……。  もう絶対遊ばれてるよね、オレ……。 「……っっ……」  ……玲央のいじわる……っっ。 「……っ……もうオレ、チャレンジいくから」 「え?」  よいしょ、と玲央の体を押して、バスタブに腰かけてもらう。  まだ笑ってた玲央は、優月?と言いながらも、とりあえず座ってはくれて……。  前した時と一緒で、バスタブに座ってもらって、ドキドキしながらオレも、玲央の脚の間に、座った。  ……オレ自身があんまりそういう欲が強くない。だから玲央にされて、触るだけでこんなに気持ちよくなるんだと、びっくりした感じなんだけど……。  玲央が触ってくれてるからなのか、自分で同じように触っても、そうなるのかは、ちょっと謎で。それをさらに他人に……ていうか、しかも、玲央になんて。正直なところ、上手にできる気は全然しないんだけど。 「……玲央が、してほしいこと、教えてね」 「――――……」  言いながら、見上げると、玲央が何も言わず、じっとオレを見つめ返して頷いた。玲央が何も言わないって、珍しいな、と思ってると、そっと、玲央の手が頬に触れた。 「……上目遣いで見られるの可愛すぎて、すごい、クるんだけど」  触れた玲央のは、それのせいなのかは分かんないけど、熱いし、硬い、し。  ――――……めちゃくちゃ、ドキドキする。 「……はー。ヤバいなー……興奮しすぎて、ひどいことしたらごめんな?」 「――――……頑張る」 「……ふ。意味分かってンの?」 「…………頑張る」 「……ん、頑張って」  クスクス笑って、玲央の手が、頭に触れる。  少しだけ見慣れてきたような気のする、玲央のを、口に、含んでみる。  ……舌で……舐める?  ぺろ、と舐めてみると、それが少し反応した。  ……あ。ちょっと可愛いかもしれない……。  少し舌を絡めて、舐めてると、どんどん、大きくなってきて。 「ん、ふ……」 「苦しかったら、一回出していいよ」  玲央がすぐ気づいて、言ってくれる。 「んん……」  ぷるぷる小さく首を振る。 「……じゃあこっち向いて、シて?」  優しい手が、頬に触れて、少しだけあげさせられる。  目が合うと、なんかめちゃくちゃ恥ずかしい。  ――――……でも玲央が。すごく、色っぽい顔、してて。目が離せないというか。……してるの、今はオレなのに、なんだか、ゾクゾクしてくる。 「……っん」  なんか。……他の人のは、大きくなったとこまじまじ見たことないから分かんないけど。 「……前言ったの、覚えてる?」 「…………?」 「……キスして気持ちいいとこにあてながらして?」 「…………」  それ、前も言ってた。  でも、それしちゃうと……オレの方が、気持ちよくなっちゃうんだけど……どうしよう。 「優月……」  ぎゅ、と目をつむってると、優しい声がして、優しい手が、髪から耳の後ろに滑って、くすぐられる。 「――――……っん、ん……」  否応なく瞳が開いて、また見つめあいながら、言われるままに。  ……だめだ、これやっぱりオレの方がゾクゾクしちゃう。 (2022/12/15)  ㊗600話~ヾ(*´∀`*)ノ♡ いつもお付き合いいただいて、ありがとうございます♡ あとでちょっぴりブログ書く予定です♡ SS載せます♡

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