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第601話◇※

【side*玲央】  何回目だっけ、これ。  ……優月にしてもらうの。 「……ふ」  こっちを見させると、ほんと恥ずかしそうで。  ……そそる。  何回かしたいって言われたけど、オレが早く入れたくてさせなかったっけ。  ……可愛いな、一生懸命な感じ。  可愛くて、首筋や耳、くすぐってると、少しだけ首を振る。 「……んん」  触んないで、みたいなちょっと顰められた眉。  ……ほんと、可愛い。  ……あーもう、可愛いしか出てこねえんだけど。 「優月……」 「……?」 「……もう、いいよ」  何で? という顔。  その頬に手を這わせて、口から出させてから抱き寄せて、オレをまたぐように座らせた。 「優月のも感じてるみたいだから。一緒イこ」  優月のに触れながらそう言うと、言われた優月がふと自分のを確認後。 「……あれ、なんで……」 「……オレのシてたら、感じちゃった?」  ちゅっと頬にキスして、そう聞いてみたら。  優月は驚いたみたいに、まじまじとオレを見つめてから、今日一番に、一瞬で真っ赤になった。 「……ち、が…………」   オレのを舐めてて感じちゃってるとか、オレ的にはたまんなく可愛いんだけど、優月的には、めちゃくちゃ恥ずかしかったらしく、言葉に詰まってしまいながら、首をぷるぷる振ってる。 「……違うの?」  クス、と笑いながら、オレに座らせているので少し上に居る優月を見上げると。真っ赤な優月は唇を噛んで、瞳をウルウルしながら、こてん、とオレの肩に額をぶつけてきた。 「……ちが、く……ない……かも」 「――……」  ……ほんと。……可愛い。  顎を掬い上げると、そのままうなじに手を回して、深く口づける。  舌を絡めとりながら、優月のとオレのを合わせる。 「……手、添えてて」  少しだけ舌を外してそう言って、涙目の優月が頷いて触れてくるのを確認してから、またキスを重ねる。 「……ン……っん、ん……っ」  添えられた優月の手ごと、感じるように触れていく。絡む舌が喘ぎで外れるのを、また引き寄せて、深くキスする。 「……んっ、は……ぁ……」  オレの肩に触れてる優月の手に力が入る。 「あ……も……、れお……」 「もすこし我慢……」  めちゃくちゃ気持ち良さそうに、とろけた顔でキスされてる優月が可愛すぎて、もう少しだけこのまましていたいと思って、そう言うと。 「……っン、ん……ッ」  少しの間、我慢していたみたいだったけれど、ぎゅと閉じた瞳から、涙が零れ落ちてきて。  ああ、もう……。  可愛すぎる、という言葉にもならない、熱い衝動。  腕の中に抱き込んで、キスして、逃げられないようにしてから、愛撫を強めた。 「いいよ、イって」  唇の間で囁いて、また塞ぐ。 「……っんん、ん……ッ…………」  ビクビク震えて少し仰け反るけど、キスで塞いでるから、動けない優月。  ほぼ同じタイミングでイくと、「……ッん……っ」とくぐもった、悲鳴みたいな喘ぎ。 「……ふ……っは、ぁっ……」  少しだけ唇を離してやると、息を吸って、ん、と息を、整えてる。 「……なんで優月、そんな可愛いかな……」 「れ……」  多分オレの名前を呼ぼうとしていた優月の唇を、もう一度、キスで塞いだ。

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