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第607話◇※

【side*優月】  ……オレが付き合ってる人って。  カッコよすぎるし、優しすぎ……じゃないだろうか。大好きすぎるんだけど……。  と。  繰り返し何度も何度もずっと思ってるのに、あらためてそんな風に思ったのは。めちやくちゃ可愛い玲央と皆の写真を見て幸せに浸った後、お風呂でめちゃくちゃ仲良くして出てきて、一緒にお布団に入ってから。  玲央達の曲が結構あるから、覚えるの頑張る、とか、なんかそんな話をしていた時だった。  何だかすごく優しく抱き締められて、頭をめちゃくちゃ撫でられるから、ちょっと笑ってしまいながら、玲央を見上げて、どうしたのと聞こうとしたら。  なんだかもう本当に、すごくすごく優しく見つめられていて。  なんかもう。心臓が痛くて。  多分、玲央、今日はこのまま寝ようかなと思ってるっぽかった。  玲央はその気の時は雰囲気が違うから、最近たまには、あ、するのかなって分かる時もある。  今日は、きっと、このまま抱き締めてくれて、撫でてくれて、それでそのまま寝ようとしてるんだろうなって思ったんだけど。  ――――……玲央に触れてほしくて。  た。……頼んでしまった。みたいな……。  最初だけ、どうした? て感じだった玲央は、すぐ分かってくれて、シたい? って聞いてくれたけど。  なんかもう、恥ずかしすぎて、今の一連のオレの全部、無かったことに、と思ったら。すぐ、キスしてくれた。  そのまま、息ができない位、キスされて。  あっという間に息が上がって。なんだか玲央でいっぱいになってる間に、色んなとこ、触られて。  正直、お風呂でいっぱい気持ちよくされて、ふわふわで出てきて、そのままだったし。気持ちいいのがまた続く、みたいな感覚。  玲央は、こういうこと上手すぎて。オレがキスについてくだけで精一杯の間に慣らされてて。中に、玲央が入ってきても、もうその時には、ただ気持ちがいいだけ。 「……苦しくない?」  たまに、聞かれるけど、嫌だったことは、一度もない。  大好きな人が、オレにその気になってくれて、気持ちよさそうにしてる顔、見れるの。……幸せすぎて、死にそうなんて思ってしまう。  好きになった人だったら、誰に対しても、そう思ったかもしれないけど。  多分、玲央は。  ……他の人よりも、そういう魅力が、ありすぎて。  色気、ってこういうのなんだろうなって。  今まであんまり感じたことのないようなものを、いつも思い知らされる。 「――――……」  玲央は達しそうになってくると、少し、息が荒くなって。  汗が落ちてくる時があって。たまに、それを拭う。  拭う仕草、とか。少し眉を寄せて、ふ、と息を吐いてみたり。  すぐには終わらなくて、なんかまだ、引き伸ばそうとする感じがするんだけど。  そういう時の玲央は。  ゾクゾクする位、色っぽくて、大好き。 「……ッあ……ッ」  手を繋がれて、ベッドに押し付けられて。  なんかもう。何も考えられない位激しくなっていくんだけど。  その繋がられた手が、好きすぎて。  それを伝えたら。  オレも、と言って、すぐにまたキスしてくれた。  玲央が愛しすぎて。  ほんとに死にそう……。  とか、思ってる内に。また、落ちた。 (2022/12/23) ◇ ◇ ◇ ◇ お知らせ♡ 明日Xmas前夜で♡ こないだTwitterでお聞きしたクリスマスにどの子が読みたいですかのアンケートは、 1位は玲央×優月だったので、書くつもりなんですが。 明日か明後日にはきっと……。 うまく書けたら明日か明後日は、番外編です。 (去年、年末近く迄書いてたような気がするようなしないような……イヤ、スル...( = =) トオイメ……)

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