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第695話◇※

 玲央が大好き。  訳が分からなくなるくらい、激しいキスも、男同士で触れ合うのも、玲央だからできるんだと思う。多分、オレ、他の男の人とはできない気がする……。玲央が好きすぎて、出来てる。 「……っぁ……っ」  たくさん、気持ちよくされて、頭の中真っ白。  玲央にしがみついてることもできなくなった手が、シーツを握り締めてしばらく経った頃。  玲央が、やっと、中に入ってきた。 「ん、ンっ……ッ……ん、ぅ……」  覆いかぶさるみたいに、オレに密着して、抱き締めてきてくれた玲央の背中に、腕をまわす。 「……は、っ……れお……」  顔が見たい。そう思って、少しだけ顔を引くと、玲央が真上からオレを見つめる。脚を思い切り左右に割られてて、奥に玲央が、居て。繋がってるそこ、感じると、締め付けてしまう。 「……ふ。きもちい? ゆづき」  息を漏らすと声が出ちゃいそうで、唇噛みしめたまま、うんうん頷く。   「……痛くない?」  うんうん。こくこく頷きながら見つめ合う。  ……ああもう、好きすぎる。  優しいけど、すごく、やらしいというか。色気、ありすぎる瞳が、ふと細められる。 「はー……かわい……」  言いながら、中を緩く刺激してくる。 「ずっとこのまま居たいなー……」  濡れたみたいな声で言ってから、く、と笑って、玲央がオレの額の汗を前髪ごと掻き上げた。 「……でも優月はつらいかな」  クスクス笑いながら、ちゅ、と額と、それから頬にキスされる。  「……んん、でも……オレ、も……」 「ん?」 「……このまま、ずっといたい……」 「……そっか」  繋がってるの、幸せすぎて。  ……半端なく、密着してる気がするから。ずっとこのままくっついていたい。とは、思うのだけど。 「……っあ」  玲央の手が、オレのに触れて、きゅ、と握る。 「優月のこれ……可愛いよな」 「――――……」  よな、て聞かれても……。  えっと……ち。ちっちゃいってこと……?   確かに、玲央のに比べると全然な気するけど……。 「……ち、ちゃい??」 「――――……」  あ、なんかすごく恥ずかしいこと聞いたかも、と言った瞬間に思う。玲央は、マジマジとオレを見つめて。  ふは、と笑って、あ、やべ、と口を押えた。 「違う違う、そういうことじゃなくて……」  笑われた……ちーん、と何だか恥ずかしいし、顔熱くて、ちょっと涙目で玲央を見上げると、玲央はふっとキラキラした顔で、笑う。なんでそんな顔するんだろ、と思うと。 「かわいーな、優月……」  囁いて、キスしながら、中、動かされる。 「……んっ……ん、ぁ……!」 「……可愛い」 「……う、ん……っあ!」  さっきからずっと緩くいたのに、何でスイッチ入ったのか、急に激しい。 「……っあ……!……ッ」  激しくても、何されても気持ちイイって、なんでだろう。  ぎゅ、と抱きついたら、玲央が、クスッと笑った。 「……小さいとかじゃなくて……優月あんまり自分で触んないだろ」 「……っん」  こくこく。 「……全部オレの触り方で、気持ちイイの知っててさ」 「――――……」 「何しても、どこ触っても、オレが思うように、反応すんの」  玲央は言いながら、奥をゆっくり突いて、オレのにやんわりと触れる。 「で、優月のは、オレに触られるとほんとすぐ……」 「ひゃ……っ……」  ぐり、と先端刺激されて、びくん、と全身震える。 「……もー全部可愛い」 「……っ……んん、……ふ」 「……ちっちゃいとか言って恥ずかしそうなのとか」  また、くく、と笑って。 「……何でそんな可愛いの」  空いた手で、すり、と頬を撫でて、オレを見つめる玲央が。 「……っ」  好きすぎて。  ……もう無理。  なんかもう、変なこと言っちゃって恥ずかしいのとか、玲央が大好きなのとか、気持ちいいとか、色んな気持ちと感覚がまざりあって、涙が零れる。  玲央は、オレを見つめて、ふ、と笑むと、ぎゅ、と抱き締めてきて。 「……ごめん、ちょっと強いかも。いい?」  そんな風に聞かれて。  ……ドキドキ、してしまいながら。うん、と、頷くしか、ない。  嫌なんて言える訳ない。

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