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第724話◇ ※

   たくさんたくさん、キスされる。  今日はずっとキスする日、みたい。  キスしたまま、玲央の手が体に触れて、服を乱してく。  玲央がこういう時のキスは、本当に、容赦がない、というのかな。  キスだけでオレの世界は、いっぱいいっぱいになる。  鼻で息を吸ってって何度も言われてるし、そうしようとはしてるんだけど。少しは、出来るようになったはずなのだけれど。それでも呼吸がすごく制限されて、頭のなかが真っ白になっていく。 「……ん……ふ…… ……ン、ぁ……っ」  抑えようとはしても結局は、声が漏れてしまう。これでも我慢、はしてるのに。  気持ちいい。玲央が好き。  頭のなか、それしかない。 「……れお……」  唇の間で玲央の名前を呼ぶ。ふ、と笑う雰囲気。 「ゆづき」  呼び返してくれて、そのまま塞がれる。  また、深く絡む舌。ぞくぞくして、たまらなくなる。 「……ふ、……っは……ン、ン」  気持ち、いい。  好き。  ……玲央。 「……れ、お。……好き……」  自然と漏れたら、玲央、喉の奥でクスッと笑った。  少しだけ唇が離れて、じっと見つめられて。 「オレも。すげえ好き」  言われて、そのまま、またキスされる。舌が上顎をなぞって、口内で動く。流れてくる唾液を、ごく、と飲みこむ。玲央としかしたことない、これ。……なんか。体が、どんどん熱を帯びてくみたいで。熱い。 「んっ……ふ……」  はぁ、と息を吐くけどまた塞がれる。  キスされてる間に、体のあちこちに触れられて、刺激されて。  玲央を受け入れる準備を、どんどんしていってる気がする。 「……ん」  キスが外れて、抱き寄せられて、そのまま、枕に沈められる。玲央が下におりていく。そうしながら、胸や脇腹にキスされて、いちいち震えてしまう。  脚を左右に割られて、恥ずかしくて咄嗟に下を見ると、玲央の手にローションがあるのが見えた。すぐ玲央と目があうと、玲央は、ふ、と口角を上げる。  ――――もうなんか。こういう時の玲央は。もうほんといつもいつも、そうなのだけれど。  男っぽい色気がありすぎて。カッコよくて、胸が痛い。まっすぐに見てるのもキツイ。  そんな人の前に、一番恥ずかしいとこ晒すとか、もう、気持ち的には憤死状態なんだけど……。 「……っ……」  足されたローションによって、指がさっきまでよりも深く中に入ってくる。 「……っあ」  あぁ、なんでこんなに、ここで、気持ちよくなっちゃうんだろう。玲央が上手すぎるから……。  ぎゅ、と瞳を閉じた時。 「ひゃ……っ……」  玲央が、後ろをほぐしながら、オレのに触れて舌を這わせた。 「……あっ、 や……」  びっくりしてまた下を見た瞬間、オレのに舌を這わせた玲央と、ばっちり目が合ってしまって。  かあああ、と顔に血が上る。 「……っっ……!」  前と後ろ、同時に刺激されて、耐えられなくて、少しだけ首を振る。  頭の中、また真っ白で、何も考えられない。 「……あ、ん…… ッ」  あぁ、なんか。  ……気持ち、よすぎて…………。  全身にめちゃくちゃ力が入ったまま、オレは、あっという間に、イってしまった。 「や……っ……ん……!」  あ、口の、中……。  はっと気づいて、体を起こそうとするけれど、そのまま中を抉られて、それは叶わず。しばらくそのまま、玲央の指に全神経が集中。 「……んん、あっ……」 「中、めちゃくちゃしまるな」  くす、と笑って、玲央が中の指を増やす。 「こん中いれたら――――すげえ気持ち良さそう」  そんな風に囁かれると、もうそれが気持ちいいことを知ってるオレは、まざまざと想像してしまって、それだけで体温が上がっていく気がする。 「れお……もう、それ、いいから」  いつもそうなんだけど、また今も、オレばっかり、気持ちよくなってる気がして、そう言ったら、「まだだめ」と即答された。  中を刺激して慣らしながら、玲央が体を起こして、オレの顔を見下ろす。 「もっと、優月が欲しがってからな?」 「…………ッ」  耳元で囁かれて、もう、その声だけでゾクゾクがすごすぎて、もうやばい……。  ぎゅ、と瞳をつむった。 (2023/9/5) 後書き。 ◇ ◇ ◇   結局朝更新になりこの内容ですみません…(;'∀')💦

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