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第725話◇ ※※

 もう、今日の玲央はなんだか全部やたら丁寧過ぎて、ほんとに。  ……ただ気持ちいいしか、ない。 「ん、ん……れお」 「……優月?」  ずーっと慣らされて、もう、なんか、頭がぼーとする。  熱くて熱くて、溶けそう。 「……れお、あの…………こっち、きて」  玲央の肩に触れて、きゅ、と縋ると、くす、と笑った玲央が、ようやく上に来てくれた。  そのまま、ゴムを手に取る玲央に手を伸ばすと、ぎゅ、と握られる。  ちゅ、とキスされて夢中になってる間に、脚を開かれて、いつのまにか準備を終えてる玲央に、あてがわれる。  ――――入ってくる。やっと。  乱れた息を、玲央とのキスの中で、少し整えながら、後ろに集中する。  オレの呼吸に合わせて、玲央が中に入ってきた。  ゾクゾクした感覚に、震える。 「……ふ、ぁ…………っ」 「息して」  玲央が、熱い息を吐きながら、オレにそう言って、首筋にキスをする。  んん、と声が漏れる。 「……っ!」  首への刺激で少し力が抜けた間に、奥まで。 「……れ、お……っ」  ぎゅとしがみつく。 「分かる、優月?」 「…………? ん、ん……?」 「中、入ってんの」 「……っ」  かあっと赤くなってしまいながら、「わか、るよ?」と答える。 「……オレが優月にこうなんの、分かるよな?」 「んん、んっ……っ?」  一度引き抜かれて、またゆっくりと突かれる。  中の、気持ちいいところ、ゆっくり擦るみたいな仕方で。悲鳴が漏れそうなのを、唇をかみしめて堪える。 「――――欲情してんの、分かる?」 「……ん」  欲情、なんて言葉が恥ずかしくて、ただ、コクコク、頷く。 「……ひゃっ……」  奥まで押し込まれて、またゆっくりゆっくり引き抜いてく。 「……っぁ、んん……そ、れ……や……」 「気持ちいいな……?」  よしよし、と優しく撫でられるけど。玲央の腰の動きが、なんだかいつもよりもすごくゆっくりで。ぞわぞわした感覚に、おかしくなりそう。 「っふ……っ……あッ…ひぁ…」  時たま強く入れられて気持ちいいのに、また緩く抜かれて擦られてもどかしい。もう何をされても、気持ちよくて。怖い。  押し付けられた腰に、太腿を絡ませる。……もっと、とねだるみたいに。 「……れ、お……っ」  ぶる、と震えながら抱き付くと、少し離されて、顔を見つめられる。 「……めちゃくちゃ泣いてるし」  笑いながら、舌で涙を舐めとられる。 「あっつ……」  玲央が自分の汗を、ぐい、と拭う。  ああなんか――――……めちゃくちゃカッコいい。 「……ふ。なんか、中がキュッてしまった。……何考えた?」 「……あっ、ん……んんっ……や」  中を軽く突かれて、乱される。 「あーかわい……」  めちゃくちゃ興奮してそうな、息を抑えた声で囁いて、また奥で、止まる。 「……中で気持ちよくなってる?」 「……ん、っ……」  快感がはじけるみたいな真っ白い感覚。そんなのが何回も。でも完全に終わる訳じゃなくて、ずっと。 「……れぉ、もう、オレ……」 「ん。気持ちいいよな?」 「……っ……うん、でも……っあ……んっ……」 「――――もう少しな?」  腰を掴まれて、深く、一気に入れられて、一瞬声も出なかった。 「っあっ……」  前には触れられてないけど、玲央に突かれてイっちゃって、ぎゅう、とシーツを手繰り寄せて握り締める。 「……っん、ふっ……ぁ……れ、ぉ」 「可愛い、優月――――……すげー好き」 「……ンン……ぁ……っ……」 「……ここに、入ってんの。分かる?」 「…………っっ」  すり、と優しく下腹部を撫でられて、瞬間、ぞくっと震えて。 「……っぁ……っ」 「……気持ちいい?」  くす、と笑う玲央に、キスされる。  ああ、もう、なんかむり……。  頭の遠くの方で、そんな風に、思ったりしてしまう……。

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