755 / 860
第752話◇
バスルームに来て、一緒にシャワーを浴びる。
優月を椅子に座らせて、髪を洗ってあげながら。
「明日あんまりあくびしてても何か言われそうだから……早く寝ような?」
そう言うと、優月は少し考えて、「言われるかな??」とオレを振り返ってくる。
「さあな?」
「でも確かに蒼くんは、なんかオレには言いそう……」
むー、と眉を顰めながら、優月がぶつぶつ言ってるので笑ってしまう。
「うん。早く寝ようね」
うんうん頷いてる優月の頭、シャワーをかけて泡を流す。
「……今日は、何も、しない?」
優月がくる、と振り返って、見上げてくる。
まっすぐな大きな瞳。
ちょっと、可愛すぎて見えて、引く。
「……ここで、する? すぐシャワー浴びれるし」
「あ、なるほど!」
なるほど、って。
笑ってしまいそうになるけど、優月は真剣に納得してるみたいなので、何とか我慢。
「……あ。じゃあ、さ、玲央」
「ん?」
「オレ、しても、いい?」
「――――」
にこ、と笑う優月は、ものすごく無邪気に見えるから、一瞬何をしたいのか考えてしまうが。
多分この状況で、この言い方だと……。
「いつも、なんか……また今度な、て言われるから」
「したいのか?」
「うん。座って?」
手に触れられて引かれて、バスタブの淵に座る。
――――優月にしてもらうの。
なんか、背徳感があって。
脚の間の優月が見上げてくると、ドキ、とする。
フェラするのも、されるのも慣れてるし。
でもなんか、優月が相手だと、ヤバい。
舌で舐めて、絡めてくる。
反応して、大きくなっていくオレのに、ちょっと焦るみたいに息を吸う。
「苦しい?」
「……ん、ん」
ぷるぶる。
小さく首を振って、続ける。
前教えた、優月が気持ちイイとこ。上顎の裏、とか、擦ってるの、超可愛く見える。
いっつも、一生懸命。
頭に触れて、少し撫でる。
「……ふ……」
ぷは、と呼吸をして、もう一度。なんか夢中な顔。上気して。すげぇ、可愛いな。
――――そこで、優月を止めた。
「もういいよ、優月」
「……?」
優月を立たせて、抱き寄せる。
「途中……でしょ?」
「……なんか可愛すぎて、出そうだから」
「んと……いいよ?」
首を傾げてるのが可愛くて、ふ、と笑ってしまう。
「それもいいんだけど……抱きたい」
「――――」
言ったオレの顔を見上げて、優月は、じっと見つめてくる。
「うん」
ふふ、と照れたみたいに、なんだか嬉しそうに、微笑む。
今オレら、何をしてるんだっけ。と思うくらい、可愛い感じで頷かれると。
――――ただ愛しく感じて。
指先で優月の唇に触れて、開かせる。
「……優月」
「ん……?」
「好きだよ」
キスして、抱き寄せると、また一生懸命応えてくる。
なんかもう。
可愛すぎて、ほんと困るんだよな……。
深くキスして、優月をイかせる。優月をイかせるなんて、ほんとに簡単。一から全部、気持ちイイことを教えた。オレが思うように感じるのが、可愛くてならない。
壁に手をつかせて、後ろから繋がって、抱き寄せる。
「ん、んん……っ……ァ……」
奥まで入ると、仰け反って、体が一瞬硬直する。
「……イっちゃった? 辛い?」
「……ん、……ぅん……」
壁にもたれるように、腕をついて、は、と息を吐く。
「……へ、いき……」
そう言うと、体を起こして、一生懸命振り返ってきて、キスしてくる。
「……好き。れお……」
優月を初めて抱いてから、まだ一か月も経ってない。
でも、オレに抱かれてる間、オレだけを見て、一生懸命応えようとしてるから。それが可愛いし。
すごく、オレも気持ちいいというか――――……。
相性がいいって、こういうことなのかも。
めちゃくちゃ可愛くてしょうがないと思いながら抱くって。
こんなに幸せなんだなと。優月に触れてると思う。
ともだちにシェアしよう!