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番外編◆猫の日◆
◇ ◇ ◇ ◇
今本編の続きを書いてるのですが、
猫の日載せるっていってたのを忘れていたので、先にこちらを載せました。
猫の日2024/2/22 にゃんにゃんにゃん猫の日番外編。
とりあえずここに置きます。移動するかも……?
◇ ◇ ◇ ◇
起きたら優月が猫になっていた。
耳としっぽが生えてて、「にゃ」としか言わない。
何だこれ。
……ああ。夢か。早々にそう判断した。
夢なら。とりあえず可愛がっておこうかな。
ふわふわの毛並み。こういうのは、人間の時の髪の感じと変わんないな。…夢だからか? 耳、柔らかくて可愛い。撫でながら、耳をくにくに可愛がってると、「にゃ」とくすぐったそうに引いた。
なんだこれ。すげー可愛いな……。
オレの脚にもたれかかるようにして寝始めた優月猫の毛並みの柔らかさを確かめるみたいにずっと撫でる。
いつ目覚めるのかな。
そう思いながらも、もうちょっと覚めなくてもいいなと思う。可愛すぎる。
耳と尻尾以外は普通だから、そんなに違和感もない。
ちゅ、と頬にキスするとすぐに目覚めて、オレを見上げて目を細めた。すりすりと頬を撫でる。
気持ちよさそうに、撫でている手に頬をすりよせて、ごろごろと喉を鳴らす。
あー……可愛い。
よいしょ、と抱き上げて、枕に背を埋めさせる。
声が「にゃ」だけなのもちょっと萌える……。
キスを重ねようとした瞬間。
「れおー?」
優月の声が聞こえた。ゆっくりと目を開けると、目の前の優月が、ふ、と目を細める。
「珍しい、玲央がこんなとこでウトウトしてるの」
こんなとこ……と周りに目をやると、ソファの上だった。
「寒くない?」
「……大丈夫。……なぁ優月」
腕をとって、立ったままの優月を引き寄せて、そのウエストあたりに抱き付くと、優月はオレの頭をなでながら、クスクス笑った。
「玲央?」
「……優月が猫になってた」
「え。猫?」
「夢。……可愛かった」
優月を見上げてそう言うと、かぁっと顔が赤くなる。……可愛いと言ったからか、こうして下から見上げたからか。
「にゃ、て言って?」
「え」
「にゃ、って」
「――――」
なんだかすごく真っ赤になって。恥ずかしがってるのかとおもいきや、しばらくしてクスクス笑い出した。
「ねね、玲央がもう一回、今の言って?」
「……」
「すっごく、いまの可愛かった……。動画撮りたい。スマホ」
「ちょ、待て優月、オレじゃない」
ぴゅーと走っていきそうな優月の腕を捕まえて、苦笑。
「だって玲央の猫語なんてレアすぎて」
「オレじゃなくて、優月が言ってって言ってンの」
「もしかしてオレ、夢で言ってたの?」
「そう」
「じゃあ後で言うから、最初玲央が言って。スマホ持ってくる~」
「持ってこないでいーから」
すっかり寝ぼけたモードも完全に冷めて、苦笑い。
「……つか、途中で起きちゃったんだよな」
「途中って?」
捕らえた腕を引いて、ソファのクッションに優月の頭を乗せて、組み敷く。
「ん??」
「猫優月、可愛がろうとしたら起きちゃってもったいなかったから…本物で続きさせて」
「――え、ここで?」
電気が煌々とついてるのを見上げて、プルプル首を振っているけれど。
「猫語で声出してくれていーよ」
「……あ、あの……猫語って……」
めちゃくちゃ焦ってるけど、それもまた可愛い。
そのまま、ひたすら可愛がった。
(=^・^=)♡にゃん♡
◇ ◇ ◇ ◇
2024/3/3
今日は優月のお誕生日です(´∀`*)ウフフ
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