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第866話◇
前頁の後書き、後半にちょっと追記しています。
読みたい方だけどうぞ…✨
◇ ◇ ◇ ◇
最初は、触れるだけのキスを何度か。
深くキスしたいとも思うけど――――優しく触れたいとも思う。
「……ん、ふ」
ついばむみたいにキスして離れ、また塞ぐ時、優月の声が小さく漏れると、可愛くてたまらなくなる。
こんな触れるだけのキスなんかで。
――――……は。やばい。
壁に押し付けて、優月の脚の間に膝を入れて、少し支える。
すぐ落ちそうになるから。
「……ン」
甘えるみたいな声に、ふと薄目で優月を見つめる。
つむっているかと思った瞳は少し開いていて、涙を浮かべたままオレを見つめていた。
可愛いな、ほんと。
優月の頬に手を滑らせて、すり、と撫でながら、引き寄せる。優しく頬にキスして、耳や首に触れると、びく、と小さく震えた。
「――はは。敏感」
低く笑いながら言ったけど、内心、その反応に簡単に欲情を煽られてる。
――オレ、こういうこと、慣れてて、そんな余裕がなくなることとか。
無かったのに。
自分がおかしくなって、苦笑したその時。
首の後ろにかかった優月の手に力がこもって、引き寄せられた。
優月の方から唇が重なって、少し開いたその隙間から、優月の舌がオレの舌に触れてきた。ぎゅ、と目をつむったまま、舌が絡んでくる。
絡め合うってのはしてるけど、優月からなのは――ほんとに珍しい。
オレが、すぐ、リードしてしまうのがいけないのかもしれないけど。
少し遠慮がちなキスが、すごく可愛くて、至近距離で見つめてると。ふ、と舌が離れた。
「――――……っ」
目が合うと、優月は赤くなって、む、と膨らんだ。
「優月?」
「……むー……」
「どした?」
今の今までキスして舌を触れさせてきていたとは思えない、子供っぽい表情に、ふ、と笑ってしまいながらそう聞くと。
「どうしてそんなに、優しいキス、なの……? ほっぺとか、嬉しいけど、でも、今は……もっと」
視線を逸らしたまま、そこまで頑張って言ったらしい優月は、不意に止まって、握った手で、口元を隠した。みるみる、真っ赤になっていく。
「……っ」
もっと。
「もっと、何?」
頬に触れて、顔を上げさせて聞く。どう我慢しても、くす、と笑ってしまう。すると、優月はちょっと眉を顰めて、涙目のままオレを見つめてから、「……玲央、いじわる」とまたちょっと膨れて、視線を逸らした。
「もっと深く?」
「……っ」
口を隠している手を掴んで、壁に押し付ける。逸らせないくらい近くで、見つめると。優月は、恥ずかしそうに、頷いた。
――これを可愛くないって思う奴、居るかな……?
「――ヤバい」
「え?」
何が? と不思議そうにオレを見上げてくる可愛い優月に、オレは、一気にその気になった熱いのを、押し付けた。
「……っっ」
「一気にこうなったんだけど」
ニヤ、と笑うと、固まってた優月は、もうこれ以上ないほど、耳まで真っ赤になった。
「責任取って」
「……っ……い、今のなにでそんなになるの……」
恥ずかしそうに聞いてくるけど。
……何で分かんないんだろう。可愛すぎると思うのだけど。
「シャワー浴びよ」
体も息も熱い。
……はーマジで。
今したの、柔らかいキスと、少し顔ら辺に、触れただけ。
優月からされたの。超緩い、舌触れるキス。あとは、膨らんで真っ赤になってただけ。
いじわる、て言葉にもキたかも。
ちょっと、いじめたくなるけど。
でもやっぱり、可愛がろう。
抱き上げた瞬間は固まった優月は。すぐに、ぎゅう、と首に抱きついてきて。熱い顔と手に、ますます、ヤバい。
(2025/1/17)
また今年🐍も
よろしくお願いします(´∀`*)ウフ。
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悠里さん、今年もよろしくお願いいたします♪ 読みながらニヤニヤがとまりません 家族に変な目で見られてますが 笑 優月と玲央 最高!! 大声で叫びたい衝動に駆られてます