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第914話◇ ※

※  ソファに押し倒されて、玲央の唇が、最初はそっと触れてきた。  時間、止まったみたいに、部屋の中は静かで――玲央がキスして離れるときの、ちゅ、という音が響く。 「……ん……っ」  漏れた声が、勝手に甘えているみたいで、顔がますます熱くなる。  触れては離れて、頬にも首筋にもキスされる。  くすぐったくて、でも気持ちよくて――ぞく、と震えると、また唇が重なってきた。  玲央が触れるたびに、なんだか体中の感覚が、研ぎ澄まされていくみたい。  体の奥から熱がこみあげてくる。  何も言われている訳じゃないのに、  大好きって、言われてるみたいな、優しいキスが繰り返される。  ついばむみたいだったキスが、少し深くなる。  唇を甘噛みされて、びくっと震えた手に、玲央の手が重なって繋がれた。  まだ、舌も触れてきてないのに、理性が奪われていくような。  キスだけで、どうにか、なっちゃいそうな感覚。 「……れお……」  唇の間で名前を呼ぶと、ぬる、と舌が差し込まれた。  舌が触れ合った瞬間。  ……オレは、その感覚を、待っていたみたいで。ぎゅ、と抱きついた。  熱い舌が、口の中を押し広げていく。  舌が絡まった瞬間、腰に電気が走って、喉の奥から声が漏れた。 「……っん、ぅ……っ……」  舌が口の中で好きに動くたび、くちゅっと、やらしい水音が聞こえてくる。  玲央にくすぐられて敏感になった耳の中に、強く響いてしまう。  体中の熱が一気に上がっていくのが分かる。  玲央の舌が上顎を舐めると、ゾクゾクして自然と脚が開いていく。  わ……。まだキスしか、してないのに。  熱くなっていく下半身が分かってしまい、もぞ、と逃げると。  玲央のも熱くなってて、それがオレのに強く押し付けられた。 「ひゃ……っ……んん、ん……ッ」    びっくりしてとっさに離した唇を、今までよりも、もっともっと深く塞がれる。  動けない。いつの間にか、玲央の手がオレの後頭部にあって、少しも引けないように押さえつけられていた。  息もできない。  喉の奥で、喘ぐ隙間に、頑張って息を吸うしかできない。  苦しいのに、全然嫌じゃなくて――。 「……は、んっ……っ……」  玲央の唾液とオレのが合わさって、絡んで、喉に落ちてくる。  一生懸命息をしながら、それを飲み込む。  どれだけながいことキスされていたのかわかんない。  頭の中、ぼうっとして、キスを離されて、玲央の舌が首筋や胸にうつっても、ずっと舌が痺れてる。  唇をかみしめて、荒い息を押さえようとしたけれど、それすらままならない。  太腿に這っただけの玲央の手に、びくんっと体が大きく震えた。  自分でびっくりして目を開けると、玲央も、ふ、とオレの顔を見つめた。 「……優月、気持ちよすぎ? びっくりした顔、してる」 「……うん」  素直に頷くと、くすくす笑いながら戻ってきて、またキスされる。唇に触れるだけで、震えてしまう。 「……かわい……」  は、と熱い息を吐きながら囁いて、また舌が深く絡んだ。  …………っいっぱい、キスしてって、言ったけど。  これは、ちょっと、思っていた以上かも……。  少しだけ腰を引いて、玲央がズボンの中に手を入れて直接触れてくる。  舌が吸われて、噛まれて――その度に、玲央が触れてるオレのがどんどん反応してくのが、分かる。  ……キスと下が全部、繋がってるみたいで、恥ずかし……っっ。 「……ん、んん……っ…………っあ」  だめ、だ、これ……すぐいっちゃう……ってば……っっ。  ちょっと、キスを離してもらおうと、ふる、と首を横に振る。 (2026/4/16) ◆◇◆ お邪魔にならなかったらお読みください♡ ◆◇◆ 紙の本を手に取りたいといって下さる方が居るので…… (前に紙の本、て書いちゃってましたし。←長すぎるから持っていただくのも無理だなぁって思ったんですが……) 欲しい方だけが注文するようなサービスで(アマゾンのペーパーバックとか?) 例えば出会いからくっつくまで……とかにしてもいいのかなあと。 あと、データにするにしても、PDFでダウンロードしてもらう形じゃなくて、kindleとかで読めるように……かなと思っていたんですが。 まあまだまだ書き直しは始まったばかりなので、いろいろ考えておきます。 いろいろありがとうございます🩷 そういえばこないだ、エブリスタさんで、 888ページでした(*'ω'*)🩷 八 末広がり。 これからもよろしくお願いします✨ 悠里

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