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お仕置きは・・・?
「星斗、お仕置きはイヤかい?」
眞門の瞳がサーモンピンク色に染まった。
星斗を優しく包み込むようなGlare を放出させる。
このGlare に包み込まれると、星斗は嘘がつけない。
毎回そう思う。
「星斗。Say 」
「好き・・・」
「そう・・・なら、どんなお仕置きされたい。Say 」
「・・・この前の・・・」
「うん・・・」
「あの夜の・・・」
「うん・・・」
「お仕置きが好きです・・・」
「お尻をペンペンされたやつ?」
眞門はわざと子供に使う様な幼い言葉使いをした。
星斗は恥ずかしそうにゆっくりと頷いた。
「星斗はお尻をペンペンされるのが好きなの?」
サーモンピンク色に染めたままの瞳で眞門は星斗の優しく見つめる。
「はい・・・」
星斗は隠せずに答えた。
「じゃあ、あの夜を再現しようか? 星斗、このまま両膝で立って、俺に抱き着いて」
星斗は眞門に言われた通り、ソファの上で両膝で立つと、眞門にしがみ付いた。
「じゃあ、お仕置きだよ」
眞門は優しく言うと、星斗のパンツと下着を一気にずらした。
「!」
恥ずかしい。
星斗は尻を丸出しにされた。
眞門は星斗の耳元で囁く。
「星斗がこちょこちょゲームを我慢できなかったお仕置き」
眞門の右手が星斗の生尻をバシッ!と一発叩いた。
「・・・あっ!」
星斗は思わず声を上げた。
なんだろう、痛いのに・・・とても恥ずかしいのに・・・気持ち良い・・・。
星斗は自分の感情が高ぶっていくのが分かる。
「あんっ!」
星斗はまた声を上げる。
眞門の二発目が容赦なく星斗の生尻を叩く。
三発目。
屈辱と快感が込み上げて、星斗は思わず、ギュッと眞門を抱きしめた。
「・・・あんっ!・・・ああんっ!」
四発目。
五発目。
眞門を抱きしめながら、星斗は眞門に尻を叩かれた。
「・・・はい、終わり」
眞門は星斗を優しく見つめた。
「お仕置きだけど、気持ち良かったのかな・・・」
気がつくと、星斗の股間が硬くて大きなモノへと形を変えていた。
抱き着かれていた眞門はそれに気づいていたらしい。
「でも、俺も嬉しいよ。素直に反応を見せてくれて」
と、眞門は星斗の頭をまた優しく撫でた。
「じゃあ、ご褒美は何が欲しい?」
「え?」
「最初の夜だからね。お仕置きをきちんと受けたご褒美」
「・・・・・」
眞門はまた瞳の色をサーモンピンクに染める。
「Say 」
「・・・キス」
「キス?」
「眞門さんとのキス・・・凄く好きです・・・」
「・・・・・」
「ダメ・・・ですか?」
「おいで」
眞門が優しく言うと、星斗は眞門に軽く口づけをした。
見つめ合うふたり。
そのままの軽い口づけで終えることが出来なかったのか、お互いを求め合う様に熱い口づけを交わしてしまう。
眞門は星斗を優しく抱き込むと、ソファに押し倒した。
そのまま、また熱く口づけを交わすふたり。
眞門が熱い眼差しのまま、星斗を見つめた。
「今日はここで終わりにしよう。これ以上、進めると、約束を破ることになるから」と、眞門は照れ隠しするように微笑んだ。
「はい」
と、星斗は素直に受け入れた。
星斗も同じ気持ちだった。
これ以上を望んだら、あの夜の再現になってしまう。
それよりも、眞門に押し倒された瞬間、眞門の股間も自分と同じように硬く熱いものに形を変えていたことが触れて伝わってきて、なぜか嬉しくなった。
うまく説明は出来ないが、なぜか、眞門の熱いものが感じられただけで心が満たされた気分になって、それ以上は不思議と欲しいとは思えなかった。
「星斗クン。今夜はありがとう」
「こちらこそです」
「また、来週も会う?」
「お願いします」
ふたりはこのまま別れてしまうのをどこか名残惜しそうにして、来週末にまた会う約束をした。
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