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Subの本能・・・?
時刻は深夜0時を超えていた―。
眞門の自宅のリビングの明かりは全て消され、真っ暗闇。
その中をテーブルの上にぽつんと置かれたローソクの明かりだけが灯されている。
眞門は雰囲気を演出したいのか、懐中電灯を顎の下から照らしていた。
「・・・それで、キャンプに来ていた女の子は言ったんだ。あなたの後ろに顔面が血だらけの赤ちゃんを抱いた女性が立ってるって・・・」
「・・・・・」
星斗は緊張を隠し切れないのか、唾をグイっと飲み込んだ。
「その顔面が血だらけの赤ちゃんを抱いた女性は山賊にひどい殺され方をして、山を彷徨っていた浮かばれない幽霊だったんだ・・・と、やだ、私も殺されちゃう! そう女の子が口にすると、突然ワナワナと震え出して・・・あー、あー、あーって、苦しみだした・・・っ! そして、女の子は叫んだっ」
「!?」
「犯人は・・・お前だぁぁぁーーっ!!」
「ギャアーーっ!!」
星斗を指さして、突然大声でそう発した眞門に、星斗は思わず驚いて、絶叫した。
「はい、星斗の負け~」
眞門は嬉しそうにそう言うと、部屋の明かりをつけた。
「今のずるくないですか? てか、使い古された技じゃないですか?! それに、眞門さんの怪談話を怖がったって言うより、ただ、びっくりさせられただけじゃないですか!」
星斗は大いに不満をたれた。
再度、眞門が提案してきた勝負は、過行く夏の夜を惜しんで、眞門の怪談話に恐怖で絶叫したら星斗がお仕置きを受けるといったゲームだった。
「でも、負けは負けだよ」
眞門が星斗を見つめた。
「・・・・・」
星斗は口をつぐんだ。
なんで、そんな物欲しそうに見つめるんだよ・・・。
何も言えなくなるじゃん・・・。
「星斗、Come 」
と、眞門は自分の膝の上をポンポンと叩いて、Commandを発令した。
不満で両頬をプクっと膨らませながらも、Commandを発動された以上従うしかない星斗は、眞門の近くまで歩み寄った。
「Down 」と、また、自分の膝の上をポンポンと叩いてCommandを発令した。
「こうですか?」と、伝達するようにメッセージを送られた星斗は、ソファに座る眞門の両膝の上に上半身が乗る格好でうつ伏せで寝転がった。
「星斗、ゲームに負けたのに口答えは良くないな~」
そう言うと、スボンの上から星斗の尻を叩いた。
「・・・あんっ」
星斗は思わず、小さな悦びの声をあげてしまった。
「しかも、そのふて腐れた顔は何?」
と、星斗の尻を叩く。
「勝負は勝負だよ」
と、また星斗の尻を叩く。
「分かってる?」
と、再度、星斗の尻を叩く。
「はい・・・」
「返事が小さいね。全然分かってないようだね」
そう言うと、眞門は星斗のスボンを脱がした。
「あっ・・・」
星斗は小さな抵抗の声をあげた。
「今日はとても聞き分けの悪い子だね」
眞門は下着一枚にした星斗の尻をまた手で叩く。
「・・・あんっ!」
さっきより痛みが増した。
けど、なぜか、心は満たされたていく。
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