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どうすれば良い・・・?

「はい。ダイナミクスの性を持った者にとって、最も大切なものは性の相性です。 それさえ満たされれば、人生の悩みや不安はほとんどが解消されることになるでしょう。 ですが、人は恋をしてしまいます。 ダイナミクスの性別を持った人間にとって、恋とはかなり厄介なものです。 それは、相手に嫌われたくない一心で自分の性の欲求を抑え込んでしまおうとするからです。 相手の欲求に応えられなかった時はどうしよう。 又は、応えるあまりひどい仕打ちをして、相手を傷つけて嫌われてしまったらどうしよう。 相手に嫌われたくない、もっと好かれたい。 そんな一心から、本当の自分を隠してしまいます。 そして、それは悪循環となり悪い結果しか生まれません。 ですので、大切なことは常に自分に正直でいてください。 自分に素直でいること。 これがダイナミクスの性別を持った者が一番大切にしなければならないことなのです。 必ず、あなたのことを待っている人がこの世界にはいるのですから」 「先生、大変長い間お付き合いくださいましてありがとうございました。それでは、皆さまがよりよいダイナミクス生活が送れることを心より願っております」 ※ ※ 視聴を終えた星斗は、ようやくここにきて、首輪の重要さに気がつく事が出来た。 紹介所に行ったときも、明生に玉の輿って言われた時も、薄々、首輪の重要性には気づいていたけど、首輪の存在がそこまで大切なものだなんて思ってもなかった。 俺は今、眞門さんに独占されているSubなんだ。 眞門さんしか、触れちゃいけないSubってことになっているんだ。 眞門に会えない寂しさを募らせていた星斗はそれが分かるとつい嬉しくなって、首輪に思わず触れた。 眞門さん、どんな気持ちでこの首輪を俺に付けたんだろう。 Play中のお遊びだった、なんて言ってたけど、少しは俺のことを独占したいと思ってくれたのかな・・・。 だったら、嬉しいな。 俺は・・・独占したい。 俺は眞門さんのことを・・・独占したい。 俺・・・眞門さんのことが好きだ。 星斗は首輪を通して、初めて自分の想いに気づける事が出来た。 俺、眞門さんのことをいつの間にか好きになってたんだ。 ずっと会いたいと思ってしまうのは、眞門さんがDomだからでも、期間限定のパートナーだからでも、唯一Playしてくれる相手だからでもなく、俺が好きになったってだけなんだ。 そう思うと、前回、眞門に激しく抱かれることを簡単に受け入れてしまった自分の行動にも納得ができた。 Subの体に生まれきたからじゃない、俺が果てまくったのは、多分、眞門さんを愛しているから、あんなに求められて嬉しかったんだ。 星斗はハッと気がついた、 え、じゃあ、どうしよう・・・? 俺、どうすれば良い・・・?! 俺はどうすれば良いの・・・? 眞門のことを好きだと認識してしまった星斗はこれからの身の振り方が全く分からなくなってしまった。

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