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無様なDom②
眞門はしゃがみ込むと、今度は星斗の靴を脱がし、ズボン、靴下、下着と順番に全て脱がせていった。
星斗は眞門の肩を掴んで、「やっぱり、イヤだ、眞門さん・・・っ!」と、訴えて、軽く抵抗してみせたが、聞く耳を持たない様子の眞門にそんな反抗は通用する訳もなく、星斗は強引にその場で全裸にされてしまった。
すると、眞門は星斗の両膝を包むように左腕を回すと、星斗が逃げないように星斗の両足を左腕で固く捕らえた。
「悪い子にはきちんとお仕置きをしなきゃいけないね」
そう口にすると、いきなり星斗の尻を、空いていた右手で一発叩いた。
「!」
「なんで、safe wordを使おうなんてしたの?」
パンっ!
もう一発、星斗の尻を叩く。
「俺のことを信じてないの?」
パンっ!
「俺が星斗をSub drop なんかさせるヘマをすると思う?」
パンっ!
「今夜はsafe wordは禁止だからね」
パンっ!
自分の言いつけを口にする度に、眞門は星斗の尻を叩いた。
星斗は当然始まったお仕置きに驚いて、眞門の背中の服を両手で握りしめて我慢するしかなかった。
お仕置きを終えると眞門が立ち上がって、星斗を見つめた。
星斗はこれからどんな目に遭わされるのか?
そんな恐怖で怯えた。
しかし、眞門は優しく微笑むと、「・・・分かったね?」と、投げかけて来た。
恐怖心で支配されてしまっている星斗は、「・・・はい」と、素直に答えるしかなかった。
「良い子だ。ご褒美だよ、星斗」
眞門は星斗の顔を両手で包むと、優しい口づけを始めた。
眞門は星斗の口内に舌を侵入させると、星斗の舌と濃密に絡め合った。
それは今までのご褒美の口づけとはまるで違った。
いつものご褒美のキスは、息が出来ないくらいの激しい口づけを求められた。
それはまるで、眞門が星斗を求めている、そんな口づけだった。
そんなキスをされる度に、このまま食べられたい、吸収されたい、服従する心を呼び起こされた。
星斗はそのご褒美のキスが大好きだった。
自分を欲してくれてる。
それは言いつけを良く出来たと褒めてくれている。
そんな気がして、そんなご褒美のキスが大好きだった。
しかし、今されている口づけは決して星斗を求めてくるようなキスではなかった。
とにかく、星斗を甘く甘く蕩けさせる口づけだ。
とにかく優しく、ねっとり、互いの唾液を絡ませあい、どう舌を絡ませれば星斗が悦ぶのか、どう舌を吸い尽くせば星斗が欲情するのか、それがまるで分かっているようなキスだった。
・・・嘘だ!
なんで!
もう、止めて・・・っ!!
星斗は心の中でそう叫びながらも、腰が砕けそうになるキスからは逃れられる事が出来ず、眞門にされるまま、唇をくっ付け続けた。
どうしよう・・・俺の中にいるSubが喜んでる。
このままキスを止めないで!って、俺の中で誰かが叫んでる。
眞門さんにまた躾されることに、俺の中の誰かが喜びを感じ始めてる。
どうしよう・・・このままSubの性に飲まれてしまったら、俺はまた流されてしまう。
眞門の唇がゆっくり離れると、星斗はトロンとした瞳で眞門を見つめた。
「good boy 」
眞門がそう褒めると、右の親指の腹で星斗の上唇の裏側をなぞった。
裸にされた星斗の股間が、みるみる大きく形を変えていく。
「まだ、ご褒美のキスが欲しいかい?」
・・・イヤだ。
欲しくない。
俺は眞門さんのご褒美はもう欲しくないんだっ!
「星斗が良い子にしてたら、今夜はいっぱいご褒美をあげるからね。それじゃあ、行こうか」
眞門はそう言うと、星斗を軽々とお姫様抱っこしてみせた。
そして、眞門はとても嬉しそうに微笑んだ。
えっ・・・。
星斗は当然戸惑った。
今夜の眞門の言動が全く理解できないからだ。
どうして・・・?
どうして、俺に今更こんなことするんですか?
無理やり、俺にこんな事をして、眞門さんは一体、何がしたいんですか?
俺達に未来なんて何もないじゃないですか・・・。
そんな困惑を抱えた星斗を眞門は大切そうに抱えて、浴室に向かった。
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