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Playは続行中②

星斗がシャワーヘッドから熱い湯を放出すると、全面ガラス張りの浴室はすぐに湯気で覆われた。 星斗がシャワーを浴び出して、少しすると、脱衣所の扉がそっと開いた。 上着のスーツを脱いだだけの、会社から帰宅したばかりの眞門が、そのまま扉近くの壁にもたれかかると、シャワーを浴びる星斗の様子をじっと眺め始めた。 ガラス張りの浴室の、湯気に覆われていない所々の隙間から、体を綺麗に洗う星斗の裸体が見え隠れする。 眞門はそれを愛おしそうに、ただぼんやりと眺めていた。 体を洗い終わったのか、シャワーの湯の放出が止まった。 バスタオルを取ろうと浴室のドアを開けた星斗は、眞門がそこにずっと居たことにやっと気がついた。 「!! うわ、びっくりしたっ! ・・・おかえりなさい。お疲れ様です」 星斗は眞門が居たことに軽く驚きを見せた後、いつものように、眞門の仕事の労をねぎらった。 しかし、眞門はなにやら、ニヤニヤと嬉しそうに微笑んでいる。 「・・・なにか?」 星斗は気味が悪いと少し思って、尋ねてみた。 「俺の為に体を綺麗にしてくれてるのかなーって思って、嬉しくなって、ずっと眺めてた」 「へ? ・・・いや、別にそういうわけでは・・・」 「そうなんだ・・・残念だな。そんな日が早く来てくると良いのにな・・・」 そう洩らしながら、眞門は浴室に居る星斗に向かって歩を進め、徐々に距離を縮めてくる。 「星斗が俺のために体を綺麗にしてくれてる。そんな想像をして眺めてたら、めちゃくちゃ嬉しい気分だったのにな・・・残念だな・・・」 「・・・・・」 「星斗には分かるかな? SubがDomの為に体を綺麗にしてくれる。Domにとって、こんな嬉しいことはないんだよ」 「・・・・・」 「俺とのPlayを楽しみにして、星斗は体を綺麗にしてくれているんだ。そう考えて、すごく興奮してたんだけど」 「・・・・・」 「本当は、俺の為に体を綺麗にしてくれたわけじゃないの?」 眞門はそう言うと、服を着たままで、浴室に入ってきた。 「知未さん、服が濡れます・・・」 眞門は星斗の注意も聞かず、浴室のドアを閉めた。 「星斗、Presentして(アナル見せて)」 「!」 「ねえ、Presentしてよ(アナル見せて)」 眞門は以前のような命令口調ではなく、まるで甘えてくるような甘ったるい声でCommandを発した。 ※  ※ 「知未さん・・・これで良いですか?」 星斗は恥ずかしそうにそう洩らした。 星斗は壁に向かって立つと、眞門に向かって、尻を突き出す格好をとり、自ら両手を使って、尻を割れ目を広げてみせた。 「良い子だよ、星斗。随分、Commandを出された時の対処の仕方が分かって来たみたいだね」 そう言うと、眞門は右手の中指を星斗のアナルにいきなり挿入した。 「・・・あっ!」 星斗は思わず声を出した。 「あれ・・・? 中が濡れてるよ。やっぱり、中まで綺麗にしてくれてたの? しかも、指がすんなり入るぐらい、すごく柔らかくなってるね・・・」 眞門はどこか意地悪に口にする。 星斗は恥ずかしいのか、顔を真っ赤にした。 「星斗が俺とするPlayを楽しみにして、会いに来てくれてたら嬉しいんだけどなー」 「・・・・・」 「ねえ、どうなの? 楽しみにしてくれてた?」 「・・・はい」 星斗は素直に答えた。 「そうか・・・とっても嬉しいよ」 眞門はそう言うと、星斗の尻から指を抜いた。 「じゃあ、星斗の大好きなうな重をテイクアウトしてきたから、冷めないうちに一緒に食べようか」 「えっ・・・」 「出ておいで。体を拭いてあげる」 そう言うと、眞門は何事もなかったかのように浴室から出た。 そんな・・・、嘘でしょ・・・!? ここで止める・・・? いつもなら、もっと求めてくれるじゃん・・・! 知未さんも嬉しいって言ってたのにっ。 俺、きちんとCommandにも対応したのに。 ご褒美は・・・? いつものご褒美もくれないの? 浴室からなかなか出てこようとしない星斗に、 「・・・どうしたの?」 と、眞門は優しく声を掛ける。 星斗は両頬を軽く膨らまして、何やら不満げな様子を顔に表した。 「星斗」 「・・・はい」 「態度で示すより、俺は素直な子が大好きだよ」 「・・・・・」 「俺にどうして欲しい?」 星斗は思った。 また、いつものやつだ。 なんで、毎回、俺に意地悪をしてくるんだろう。 俺のことが好きなら、もっと優しくしてくれても良いのに・・・。 でも、仕方ないんだよな。 これがDomだもん。 そして、それを悪くないと喜ぶSubの俺。 「・・・知未さん」 「ん?」 「服が濡れてて、寒くないですか? 俺が知未さんの体を洗って、綺麗にして差し上げますので、濡れた服を脱ぎませんか?」 星斗は眞門をわざと上目遣いで物欲しそうに見つめて口にした。 眞門はフフフ・・・っと、鼻で軽く笑うと、「・・・そう来たか。ホント、星斗はなかなか素直に『知未さんが欲しい』って、言ってくれないね」と、駆け引きに負けたことをぼやくと、ネクタイを外し始めた。

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