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Playは続行中・・・だが、しかし・・・!?
浴室でのPlayに夢中になってしまった星斗と眞門は、事が終わると、さすがに空腹になり、腹を満たそうと、眞門がテイクアウトしてきたうな重を食しにリビングへと移動してきた。
浴室でのPlayの余韻がまだ残っているのか、星斗と眞門は肩を寄せ合うほど並んでソファに座った。
眞門がうな重を一口分ほどを箸に取ると、「星斗、あーん」と、言って、星斗の口の中に運んでやる。
星斗は素直に口を大きく開けて、運ばれてくるのを待つ。
「・・・おいしい?」
「はいっ、とってもおいしいです~」
と、星斗は高級うな重の美味しさに改めて感動して瞳をキラキラと輝かせた。
「こんな高価な食事をまたご馳走してもらえるなんて、本当にありがとうございます~っ」
星斗はあまりの食の感動にお礼を伝えた。
「だって、星斗を全力で落しに行ってるんだから、これぐらい当然じゃない? 逆に、星斗が食で簡単に俺に靡いてくれたら楽勝なんだけど・・・じゃあ、もう一口。あーん」
そう言うと、眞門はまたうな重を箸で掬い、それを口を大きく開けて待つ星斗の口の中に運んでやる。
鰻の美味しさにとろけて、星斗の顔をまでとろけてしまう。
Domの性質からなのか、眞門は星斗の世話を焼くことに相当の喜びを感じていて、コロコロと表情を変える星斗の様子をいつまでも見てられると言った感じで微笑ましく眺めていた。
「・・・それで、大事な話があるんだけど」
ある程度、食べ終えたところで、眞門はずっと気にかけていた話を切り出した。
「まだ、バイトは続けるの?」
「はい。ホールを担当している共同経営者の方の体調がまた万全じゃないらしくて、もう少し手伝って欲しいって頼まれて。俺も断る理由がないですし・・・」
「そうか・・・じゃあ、お願いがあるんだけど、また、首輪をつけてもらえない?」
「へ?」
「良かったら、明日、星斗に似合う首輪を一緒に買いに行こう」
「・・・・・」
さっきまでの笑顔が嘘のように星斗は表情を一遍に曇らせた。
「どうしたの?」
「だって・・・俺達、まだお試しじゃないですかっ。確かにさっきは好きって言いましたけど・・・それは・・・その・・・流されたって言うか・・・そうじゃないっていうか・・・」
「うん、星斗の言いたいことはよく分かってるよ。まだ、お試しの分際で正式なパートナーにも昇格していない俺がそんな無理強いをしちゃいけないってことも。でもね、俺は星斗のことが心配なんだ」
「心配?」
「首輪をつけてたSubが首輪を外したってことは、どういう状態でいるかってことは分かるよね? 星斗はDomから狙われ放題の状態で今いるってことなんだよ。俺はそれがとても心配なんだ」
真剣に訴えてくる眞門の顔を見て、星斗はプっと笑いを噴き出した。
「それ、何の心配ですかっ! 俺、男ですよ? 女の子ならまだしも・・・俺が襲われるって・・・!? ないですよっ、俺に限ってないですって! アハハハハーっ」
眞門の心配をよそに、星斗はまるでバカらしいと言わんばかりに笑い飛ばした。
「でも、過去に襲われてるじゃん。それを俺が助けて、俺達は出会ったんだよ」
「あれは、自分がSubだって知らなかった時ですし・・・CommandやGlareの警戒もしてませんでしたから・・・。
それに、俺、知未さん以外に人生で今まで一度もコクられたことなんてないんですよ?
そんな俺が襲われると思いますか?」
「星斗、そうじゃないよっ。お願いだから、Normalの思考でなんでも物事を考えないで。
その癖を早く直した方が良いって寺西からも言われてるだろう。
一夜の出会いだけを求めたDomだっているんだ。そんなDomはSubのことなんて、いい加減な扱いで済ますんだから!」
「そんなこと言って・・・本当は俺に早く首輪をつけさせたいとかじゃないんですか・・・?」
「は?」
今度は眞門の顔付きが変わった。
「俺がさっき流されて『好き』って言ったもんだから、そのまま強引に俺を自分のものにしようと・・・」
星斗がそこまで言うと、眞門は明らかに機嫌を悪くしたのか、ムッとした顔を浮かべた。
「改めて説明されなくても分かってるよ。星斗は『好き』で、俺は『大好き』の違いがまだあるんだから」
「・・・・・」
「お試し相手のDomがお節介を焼いて、どうもすみませんでした」
眞門は嫌味ぽく言うと、更にムッとしたまま、そっぽを向いた。
「・・・別に、そんな、知未さんを怒らすつもりで言ったわけじゃないんですけど・・・」
星斗は少し言い過ぎたと思い、シュンとしてしまう。
「星斗」
「はい」
「もし、星斗の身に何かあったら、俺、絶対に許さないから」
「・・・・・」
「そこまで言うなら、ちゃんと自分の身は自分で守ってよ。もし、何かあったら、即行、お仕置きだからね」
まるで言いつけを言い渡すかのような強い口調の眞門に、「知未さんをこれ以上怒らせたら、またとんでもないことになる・・・。絶対に、自分の身の安全は守らないと」と、心の中では素直に約束する星斗だった。
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