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甘いお仕置き①
「あっ・・・、ああっっ・・・、ンぁぁあ~んっ・・・ご・・・ご、ごめんな・・・さい・・・っ」
星斗が喘ぎ交じりで口にした。
しかし、眞門は、「ダーメ」と、星斗の右耳元で甘く囁く。
その甘い囁きは星斗の体を更に熱くさせた。
全裸にされた星斗は、クイーンサイズのベッドの真ん中あたりに座らされた。
そして、星斗の背後に回り込んだ眞門は星斗のそれぞれの脇の下から左右の腕を胸の方に回すと、星斗の両乳首を左右の親指と人差し指で摘まんで、優しく虐めていた。
「早く、乳首だけでイケる体にならないかな・・・」
眞門は意地悪に囁く。
「星斗、これはまだ"中"のレベルだよ」
と、今度は意味ありげに囁く。
星斗の股間で大きくなったペニスから、ブルブルブルブルブルーーッと唸る機械音がずっと聞こえている。
「あーーーンっ・・・!!
あっ、あっ、ああっ・・・、知未さん・・・っ、これ、止めて・・・っっっ!」
「ヤダ」
「・・・ああぁーんっ!! もう・・・射精 きそう・・・」
「じゃあ、Stay 」
「ム、ム、これ・・・ムリ・・・っっっ」
星斗は嘆くように訴えた。
眞門が今夜用意したお仕置きは、星斗のペニスのカリ首に付けられた首輪 が常にバイブレーションの振動を起こし、星斗のペニスに否応なしの刺激を与え続けるというものだった。
「そんな甘えた声を出したら、いつも簡単に許してもらえると思ったら大間違いだよ。
お仕置きだってことが分かってる?
星斗は人としてダメなことしたんだよ」
「―――――」
充分に分かっている星斗は何も言い返せない。
・・・分かってます。
姑息なことはせず、まずは、きちんと自分の意見を伝えるべきでした。
充分に反省しています。
・・・だから、こうやって、お仕置きを素直に受け入れているんじゃないか!!
「星斗は、Command すらうまく従えないダメSubだったけ?」
「・・・違うの・・・っ、これはどうやってもムリ・・・っ!!」
星斗が情けない顔で音を上げたのも仕方なかった。
強弱を付けられる刺激なら、まだ、なんとか耐えることが出来たかもしれない。
しかし、迷いがない一定の機械の動きに、あがらう事など出来るわけがない。
星斗の男の興奮の波など全く考慮せず、ペニスの首輪 は、星斗のペニスを虐め抜くだけに徹する。
「射精 くの我慢できないくらい、気持ち良い首輪 を、なんで勝手に外そうとしてたの?」
「・・・だって・・・」
俺が欲しいのは、こんなのじゃないから。
でも、なぜか、星斗はその言葉を言うことを止めた。
「じゃあ、射精 くのが我慢出来たら、ご褒美に外してあげようかな・・・」
そう言うと、側に置いてあるスマホに向かって、眞門の右手が伸びた。
スマホの画面にはメモリが表示されてあって、メモリの針はちょうど真ん中を示している。
眞門は何の躊躇もなく、そのメモリの針を少し上へとあげた。
「!!!」
星斗のペニスにつけられた首輪 から、更に振動の速度が速くなった機械音が、ブブブブブーっと、唸るように響き渡る。
「・・・あぁぁーーーんっっっ!!」
星斗は体を思わずのけ反らせた。
首輪 から与えられる振動の激しさが更に勢いを増したからだ。
「星斗、Stay 。じゃないと、外れないよ」
「ムリ・・・っ、ムリ・・・っ! 絶対・・・、あーっ、あーーーっ・・・ああぁぁっーん・・・限界・・・、あ、あっ、ご、ご、めんなさぁーい・・・・っっっっ!!」
星斗のペニスから呆気なく白い体液が溢れ出した。
「あーあ」
期待に沿えなかった星斗に、わざと冷淡な声を浴びせた眞門。
「・・・ごめんなさい・・・人としてもSubとしてもダメな奴だって、きちんと反省しますから、だから、・・・もう、これ・・・振動を・・・早く止めて・・・」
星斗は半べそをかいて、許しを請う。
そんな星斗の顔をどうやっても見たかったのか、眞門は左手で自分の方に星斗の顔を強引に向けさせた。
「なんで、そんな可愛い顔をいつもするの・・・?
星斗は本当に可愛いなー」
と、まるで悦楽の世界にひとりで入り込んでしまったように星斗を夢中で見つめる。
時折、眞門の冷徹な瞳の中にとても愛おしそうな微笑みが混じる。
「!」
星斗はその眞門の顔を見て、肉欲では味わうことの出来ない興奮に包まれた。
この顔だ。
俺の大好きな顔。
俺が好きだって分かる顔で、俺に意地悪することしか考えていない顏。
期待と興奮で全身悶える。
俺の全てでイッてしまいそうになる。
これが俺が求めているご主人様 の顔だ。
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