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甘いお仕置き②
「んー、どうしようかな・・・」と、星斗の泣きべそをかいて許しを請う顔を見つめて、勿体ぶる眞門。
「無理」
眞門は冷酷にあっさり言うと、アプリに表示されているメモリの針を一気に一番上まであげた。
星斗のペニスの首元に付けられた首輪 は今までで最高速度の振動を発生させる。
「!!!!!」
眞門に背後から体をホールドされているが、星斗は抵抗を見せて、体を激しく左右にくねらせた。
「ダメ―ーーーっ!! イッたばかりなのにーーー、こんなの、ダメーーーーっ!!!」
射精したばかりで最も敏感になっている星斗のペニスに最大級の刺激が加えられる。
その刺激は快感を超え、もはや苦しいものへと変わった。
「だって、これはお仕置きだよ。Commandも満足に出来なかったダメSubを簡単に許していいわけないだろう」
星斗は体を激しく左右に揺らすことでなんとか抵抗してみるが、眞門と首輪 に情状酌量の意思はなかった
あれ・・・?
俺が優しいと思い込んでいた知未さんはどこに行ったの・・・?
俺のただの勘違いだった・・・?
「星斗。本当にイヤなら、Safe word を発動すれば良いんだよ」と、眞門がどこか意地悪に囁く。
その言葉に、なんて非情な人なんだ、と星斗は思った。
そんなもの使うわけないだろう。
・・・だって、本当は、喜んでる。
よく分からないけど、酷いと思うことをされているのに、嬉しいと心の奥底で何者かが喜んでいる。
こんな意地悪をするご主人様 を持てたこと、ご主人様 にこんな意地悪をされること、これをずっと待ち望んでいたんだと、心の奥底で誰かが喜んでいる。
知未さんも同じ想いかな・・・?
俺 をこうやって虐めることで、同じような快感を感じてくれてたら、俺はこのまま死んでも良い・・・。
星斗は抵抗することを止めた。
「・・・許して・・・」
「ダメ・・・」
「止めて・・・」
「ヤダ・・・」
「お願い・・・」
「無理・・・」
「本当にお願い・・・」
「ヤダ・・・」
「・・・違うの・・・っ、なんか、変なのが・・・」
「うん・・・知ってる。男はイッた後に刺激したらそうなるからね」
「なんか・・・いつもと違うのが・・・なんか、もう出そう・・・」
「うん、出していいよ。見ててあげるから」
「ヤダ・・・」
「ご主人様 にはちゃんと見せなきゃ」
「ご主人様だから、見られたくない・・・」
「いいから、俺には星斗の全部を見せなさい」
「ヤダ・・・っ」
「見せないと承知しないよ。星斗の全ては俺の物なんだから」
気のせいか、眞門の語尾が強くなった気がした。
あれ、やっぱり、優しくなった知未さんが全然いない。
少し恐怖すら感じる。
星斗は最後にもう一度願い出た。
「いや・・・」
「仕方ない子だ。星斗・・・Cum 」
眞門が星斗の耳元で冷酷にCommandを囁いた。
星斗は覚悟を決めて、シーツをギュッと握りしめる。
その途端、星斗のペニスから大量の透明の液体が散弾するように飛び散った。
眞門はそれを最後まで見届けると、星斗のペニスへの振動をすぐに止めた。
「・・・ヤダ・・・っ、お願い・・・恥ずかしいから・・・っ、見ない・・・で・・・」
星斗が全てを訴える前に、眞門は強引に深い口づけをしてきた。
かなり興奮しているのか、熱烈に星斗の唇を奪う。
まだ呼吸が整わない星斗は息が出来ないと思った。
舌と舌が絡み合い、溢れそうになる唾液を眞門は星斗の口内に強引に流し込んだ。
「!」
星斗は抵抗する間もなく、眞門と混じり合った唾液を体内へゴクリと流し込んでしまう。
ヘロヘロになった顔で、何をされたのか分からず、星斗は眞門の顔をただじっと見つめた。
久々に強引に支配しようとしてくる知未さんがここにいる・・・。
星斗はどうして眞門がそうなったのか、少し呆気にとられたが、心はとても満たされた。
キスを終えた眞門は、星斗をとても愛おしそうに見つめている。
「恥ずかしい?」
星斗はコクリと頷く。
「でも、誰にも見せられないはしたない姿を、星斗は俺には見せなきゃいけないんだよ。
だって、星斗は俺のSubになったんだからね」
そう言うと眞門は、星斗の様子などお構いなしに、また、熱烈に口づけを始めた。
ヘロヘロになって、抵抗出来ない星斗のことなど構うことなく、まるで、自分のものだから、星斗を好きに扱って良い。
それぐらい自分勝手で、自分の欲を満たしたいだけの口づけだった。
唾液でびちゃびちゃになった、星斗の口周りを優しく親指でふき取ると、「星斗もはしたない姿をご主人様の俺には見られて嬉しかったでしょ?」と、余裕の笑みを浮かべて聞いてきた。
星斗もイヤではなかったので、ゆっくりと頷いた。
「俺もだよ。本当に良い子だ。俺の言うことをちゃんと聞けて」
眞門はそう言うと、星斗の頭を優しく撫でた。
そして、また我慢できなくなったのか、また熱い口づけを交わしてくる。
急に、弄ばれる格好になった星斗は、身も心も全て支配された気がして、トロトロにされていく。
あー、これだ。
これが俺の待ち焦がれてたやつだ。
ただ体を重ね合わせるだけでは得られない悦び。
俺達はやっぱりDomSub のカップルなんだ。
これが俺達には常に必要なんだ。
ご褒美と思われる口づけで心が満たされてしまうと、ペニスに付けられたリングを外すことにやたらと拘っていたこと、スマホを盗み見するように仕向けられたこと、そして、恥ずかしいお仕置きをされたこと。
全てがどうでも良い気持ちになって、眞門にされるがままで身を任せた。
口づけを終えた眞門は優しく微笑むと、「じゃあ、チンコに付けた首輪 はこのままだよ」と、当然のごとく告げた。
「はい・・・」
抵抗する意志をすっかり無くした星斗は素直に受け入れてしまう。
「じゃあ、シャワーを浴びておいで。俺はここを掃除しておくから」
「・・・はい」
星斗は素直に返事すると、当分、チンコの首輪 と生きていくことを受け入れた。
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