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Playを知る②
眞門は星斗の両手を拘束していた皮のリードを外すと、手に持った。
そして、星斗を抱きかかえると、何も言わず螺旋階段に向かう。
「・・・あの、どこに行くんですか・・・っ」
星斗は戸惑いながらも、落っこちないように眞門に抱き着くしかない。
眞門は、螺旋階段を降りると、すぐ目の前にあるバルコニーの前で星斗を下ろした。
「Stay 」
そうCommandを告げると、眞門は星斗のシャツのボタンを上から外し始める。
外し終わると、シャツを脱がして、星斗を上半身裸にした。
「じゃあ、行こうか」
星斗はイヤな予感がした。
「・・・まさか、外に出るんじゃないですよね・・・?」
「何勝手に発言してんの? 下僕に発言権なんかあると思ってんの?」
眞門の機嫌はまだまだ直りそうもない。
星斗が困った様子を見せていると、眞門はバルコニーへと続く大きなガラス戸の鍵を解錠し、ガラス戸を開けた。
「!」
「待ってください、知未さん・・・っっっ」
星斗が抵抗する姿勢を見せようとしたのも束の間、眞門は星斗を抱きしめると、いきなり激しく唇を奪いだした。
「!」
それは、決して甘々にとろけるような口づけではなかった。
人としての価値を奪い去るような、とても乱暴な口づけだった。
激しく唇を奪われ、星斗は息をするだけで精いっぱいだ。
眞門は力に任せて、星斗をグイグイとバルコニーへと押し出す。
力勝負では勝てない星斗は押し負かされて、後ずさりする格好でバルコニーへと踏み出す。
そのまま、激しい口づけで星斗から抵抗する意志を奪うと、転落防止用の格子状になったフェンス近くまで星斗を押し進めていく。
フェンスの側に来ると、そこで眞門は星斗から唇を放した。
激しい口づけのせいか、星斗は既に戦意が喪失していた。
「下僕がどんなものか味わってみると良いよ」
眞門はそう言うと、星斗をフェンスのある方に向かせた。
フェンスの高さはちょうど星斗の胸の位置ぐらいまである。
眞門は手にしていた皮のリードで星斗の左手をフェンスの上辺に巻きつけると、同じようにして、星斗の右手を星斗が来ていたシャツでフェンスに巻き付けて、両手をフェンスに括りつける形で星斗の両手の自由を奪った。
「イヤ・・・っ! イヤっ・・・」
「Shut Up !」
星斗はすぐに口を噤む。
「だから、下僕に発言権なんかないって何回言えば分かるんだ!」
眞門の声にいつもの優しさはない。
「お前は下僕だ、星斗。俺の下僕。ただの肉便器」
「・・・・・」
星斗は観念するしかないと思った。
暴走している眞門を守るためにも、これ以上、怒らせるわけにはいかない。
嫌でも、お仕置きを受けるしかないと半ば諦める。
「!!! あっ・・・い、や・・・っ!!」
眞門は勝手に星斗のスボンのフォックを外すと、ズボンとパンツを同時に降ろして、星斗からはぎ取った。
星斗は両手の拘束された格好で、バルコニーの先端で素っ裸にされてしまう。
もう逃げることも隠れることも出来ない。
「ほら、早く尻を突き出しなさいっ!」
眞門の怒号が飛ぶ。
「イヤ・・・っ、イヤだ、知未さんっ」
星斗は本気で嫌がった。
こんなの、俺が想像していた扱いじゃないっ!
スーパーでこんなの想像してたわけじゃないっ!
「だから、下僕に拒否権はないって言ってるだろうっ」
眞門はそう怒鳴りつけると、星斗の腰を強引に引っ張り、星斗の股を大きく開かせるために星斗の両足を足で乱暴に払った。
どうやっても逃れられない星斗は眞門の命令通りの体勢に強引にされてしまう。
「やれば出来るじゃないか。だったら、早くしなさいっ、パンっ!」
眞門が星斗の尻を思いっきり引っ叩く。
「ああーっ!」
今までとは比べ物にならないスパンキングの痛さに星斗は思わず声を上げた。
「だから、下僕が声を上げたらダメだって言ってるだろうっ、パン、パン!」
容赦なく、星斗の尻を思いっきり二発叩く。
「あーっ! ああーっ!」
星斗は悲鳴を上げる。
・・・違うっ、違う、こんな酷い扱いはヤダっ!!
「ホント、ダメな下僕だな」
呆れたように言うと、今度は星斗の股にぶら下がった陰嚢を軽くつねって引っ張って放す。
「ああっ!!」
星斗はあまりの痛さに短く悲鳴を上げた。
なに、これ・・・。
全然優しさがない・・・。
嫌だ、イヤだ・・・。
「そんなに痛いなら、これでも口の中に詰め込んで、声を出すのを我慢しなさい」
眞門はそう言うと、星斗が履いていたし下着を星斗の口の中に丸めて突っ込む。
「!」
「勝手に口から放したりしたら、もっと痛いことするからね」
「!」
・・・違うっ。
違う、知未さんっ!!
ごめんなさい、ごめんなさい。
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