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食事処でのPlay②
また意地の悪い冗談だったのか、と、安心した顔を星斗が見せると、
「はい、じゃあ、次はこれだよ」
眞門は星斗の様子などお構いなしに、小さな四角いの海苔の上に酢飯とサーモンが取り合わせられた、簡単な小さい手巻き風の寿司を手に取った。
「はい、あーん」
その掛け声と共に星斗が口を大きく開けると、小さな手巻き寿司をその中に放り込む眞門。
「おいしい?」
手巻き寿司が星斗の一口には少し大きかったのか、すぐには飲みこむことが出来ず、咀嚼に時間が掛った。
そんな星斗の様子を見かねた眞門は、
「お茶を飲ませてあげようか」
と、言って、星斗が頼んだウーロン茶を自分の口の中に含むと、星斗の顔を少し上向きにした。
そして、唇を重ねると、星斗の口の中にゆっくりと口移しで注ぎ込む。
「!」
予想もしていなかった行為に上手く対応できなかった星斗は、上手く飲み込めなかった少量の茶が口の端から溢れる様に零れだすと、顎を伝い首筋へと垂れて伝っていく。
眞門は口の中に含んだウーロン茶を星斗に全て流し込むと、星斗の首筋に伝ったウーロン茶の雫の痕に気づく。
「ホント、手のかかるSubだな・・・」と、窘めると、眞門はそれを己の舌で舐めて拭きとり始めた。
「!」
「これなら、仲居さんにおしぼりをお願いする必要もないだろう」
そう言って、何度も、しつこいくらいに星斗の首筋を舐める眞門。
「ああっ・・・ン」
耐えきれず、あられもない声を星斗は思わず出してしまう。
「!」
仲居さん達に聞かれてしまった!!
恥ずかしくなって、軽く下を向く星斗。
「どうしたの? 食事してるだけなのに、そんなイヤらしい声を出すなんて。敏感だから感じちゃった?」
「!」
眞門の意地の悪い言い方は、星斗の恥ずかしがる気持ちを大いに煽る。
「・・・・・」
何も言い返せずに、頬を赤くしたまま、星斗は黙り込んだ。
眞門は星斗の耳元にそっと顔を寄せると、囁く。
「星斗の、大事なの、はみ出てる」
「え?」
眞門は下の方向を指差す。
「!」
恥ずかしさがSub性を大いに刺激したのか、星斗の下腹部がいつの間にか大きく膨張していて、はだけた浴衣から覗ける下着の横からその先端が飛び出していた。
しまったっ!!
いつものボクサーパンツなら、こんな事、絶対に起こらないのに!
生地の面積が少ないTバックを穿かされたせいで、更に恥をかいた!!
履き慣れていない下着のせいで、己の痴態に気づくことに遅れた星斗は、股間を慌てて両手で隠すと、すぐに仲居たちの視線を確認した。
「大丈夫だよ、見てないって」
「!」
が、眞門の言葉とは裏腹に、仲居たちの視線は皆、気づいて逸らしましたと言わんばかりに、わざとらしく上の方を見ている。
あたかも、"見てません"。
そんな仲居たちの白々しい素振りが星斗の羞恥心を逆に刺激してくる。
絶対に見られた・・・!
ご主人様に首筋を舐められただけで、勃起するどスケベSubだって思われた!!
眞門は右手の人差し指と中指の二本の指の先にウニを潰して作られたソースをべっとり大量にと付けると、仲居達の視線にまだ狼狽えている星斗の前に差し出す。
「えっ・・・」
「Lick 」
なぜか、Commandで命令する眞門。
星斗は仕方なく、まだ収まりそうにない股間を両手で隠しながら、Commandに従う形で差し出された二本の指を丹念に舐めだした。
「すごく気持ち良さそうな顔してるね・・・まるで俺のをフェラしてる時みたいなスケベな顔丸出しだよ」
「!」
「何を想像しながら、今、舐めてたの?」
「・・・・・」
「自分の股間を押さえながら、主人の指を舐め回すなんて、イヤらしい。躾が出来てない下品なSubって感じ」
「・・・・・」
「どうして黙ってるの?」
「・・・・・」
「本当はこういうのが好きなんでしょ? 甘やかされるより、じくじくと虐められて、段々と俺の言いなりになるしかないって感じで追い詰められるの。お仕置きされるの、大好きだもんね」
「・・・・・」
「俺に支配されたいんでしょ?」
「・・・・・」
「依存系のSubだもんね」
「・・・・・」
「どうしたの? なんで、ずっと黙ってるの?」
「・・・・・」
「隠し事はなしって約束しただろう」
「・・・もう・・・部屋に帰りたい」
「どうして?」
「今すぐ・・・抱いてほしいから・・・」
「分かった」
素直に口にしたことを褒める様に星斗の額に軽く口づけをしてやる眞門。
「今夜は星斗を甘やかすって決めてあるから、これで許してあげる」
そう言うと、眞門は星斗を抱きかかえた。
「すみません」と、眞門は仲居の一人に声を掛ける。
「私たちはもう退席します。お料理を残してしまって申し訳ありません。夜食をお願いするかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします」
「はい、承知いたしました」
視姦してたのもあってか、ふたりの事情がすぐに理解できた仲居は愛想よく了承した。
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