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食事処から桃の間へ②
「はぁぁぁーーっっンっ!」
体をのけ反らすと共に星斗がひとりで先に果てた。
荒い呼吸を短く刻むことで息を整える星斗。
そこに、「おーい」と、冷静に呼び掛ける眞門。
「俺が誰か分かる?」
「?」
「俺の名前は?」
「知未さん・・・」
「じゃあ、君の名前は?」
「星斗・・・」
「全然壊れてないじゃん」
そう言うと、眞門はニヤっと笑った。
「お願いは、何者か分からなくなるまで、だったよね・・・」
そう言うと、呼吸がまだ整わない星斗の体を素早く裏返しにしてうつ伏せにすると、今度は羽交い絞めにするようにして上から被さり、星斗の尻を己のまだまだ衰えを知らない肉棒で虐めだした。
「ああぁぁーーっン!」
星斗は悲鳴に近い喘ぎ声を上げた。
「声もまだ枯れてないし。今度は奥を思いっきりだったね」
眞門はそう言うと、星斗の体をまた激しく攻め始めた。
「待って・・・っ! 待って・・・! あんっ、ダメっ、そこばっかり突いちゃ・・・ダメっー!」
「イクまで放しちゃダメって言っておいたのに、途中で放した罰」
そう言って、眞門は手を緩めない。
死ぬ・・・っ!
死ぬ・・・っ!
死ぬから・・・っ!!
・・・この人、鬼だっ!
薄々気づいてたけど、この人、鬼Domだっ!!
「待って・・・っ、待って、許して・・・っ! 息させて・・・、一回息させて・・・息出来ない・・・死ぬ・・・次またイッたら、死ぬ・・・っ!」
「ルールを守れない子はちゃんと罰を受けなきゃダメ。今度は俺がしがみついてあげるからね」
「・・・はあぁぁ〜ンっ!!」
必死な星斗のお願いを聞き入れる様子もなく、鬼Domと化した眞門は星斗をその後も激しく攻め続けた。
※ ※
「・・・む、り・・・っ、む、り・・・っ、解放してください・・・」
そう告げると、ピクッピクッ!と全身を何度も痙攣をさせて、星斗は眞門の胸の中に落ちた。
「ここで止めるの?」
言葉を発する体力も失ったのか、眞門のその問いに星斗は何度か軽く頷いた。
眞門は星斗を胸の中で優しく抱きしめてやると、「・・・クソ、声が枯れるまではさすがにいけなかったか・・・」と、悔しがった。
眞門のそのぼやきが聞こえた星斗は、「嘘だろう・・・、本当に俺のことを殺すつもりでいたんじゃないのか・・・」と、心の中で恐怖を愚痴った。
「アフターケアしたいんだけど、して大丈夫?」
言葉が発せられないほどに体力が奪われた星斗は、また何度か軽く頷くことで了承してみせた。
星斗は眞門の胸の中で抱かれながら思った。
俺、ムリかもしれない・・・。
Dom性の暴走化してない知未さんとPlayするの。
何をどう対処して良いか全然分かんなかった。
いくらお願いしても、「何者か分からなくなるまで犯すんだろう・・・罰は罰」って、その一点ばりで全然聞き入れてくれなかった・・・。
Dom性が暴走している知未さんを相手にする方が断然楽だったし、あっちの方が実は優しいDom性なんだと気づいてしまった。
自分の怒り狂った感情さえおさまれば、後は俺をすごく優しく抱いてくれるし、それに俺が「好き」だとか「ごめんなさい」って素直に言えば、すぐに許して解放もしてくれた。
でも、今夜の冷静かつ余裕のある知未さんは本気で俺をどうにかしようとしてた。
俺を壊そうとしてた。
この世には、本当に鬼Domって生き物が存在しているんだってことを思い知らされた。
眞門の胸の中で星斗がへばっていると、「・・・混浴風呂に入りに行かない?」と、眞門。
「もう11時回ってるし。今なら貸し切りで使えるよ」
「・・・でも」で、言葉を終えてしまう星斗。
「・・・動ける体力がない」
続けてそう伝えたいが、その言葉さえ伝えられないほど今は消耗していた。
「汗も洗い流してあげたいし、確か、俺と温泉でイチャイチャしたいとも言ってたよね?」
そうは言ったが・・・体力が回復するまでしばらく待って欲しい。
「よし、行こう」
眞門はそう言うと、星斗を抱きかかえた。
「!」
星斗は慌てた。
「服っ!」
星斗も眞門も行為中に邪魔になった衣服を全て脱ぎ捨てて、いつの間にか素っ裸で交わっていた。
体力が回復していない星斗は裸であることを伝えたくて、その一言で簡潔に伝えた。
「大丈夫だよ。ふたりで全裸ならPlayしてるって思われるだけだし。それに、大浴場は降りたらすぐそこだし」
「! えっ、嘘・・・!!」
眞門は素っ裸のままで、素っ裸の星斗を抱いて、部屋を飛び出すと、混浴風呂の大浴場へと向かった。
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