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今夜も食事処へ
今夜もまた、夕食の時刻を迎えると、桃の間を出て、食事処へと移動することになった星斗と眞門。
リードの装着部位が首輪の後部にある為、裸エプロン姿の星斗が前を歩き、眞門がその後ろをついて歩くことになる。
「あ、消すの忘れてたよ・・・」
眞門がわざとらしく口にする。
「え?」
「星斗のお尻に【主人専用】って書いた文字が残ったまんまになってる・・・」
「・・・・・」
「どうしよう。このままじゃ、みんなに見られちゃうよ。俺専用のお尻なのに」
「・・・・・」
「すっごく可愛いくせに、ど淫乱で困ったお尻なんだよ」
「・・・・・」
「このままじゃ、さっきまでご主人様に激しく犯してもらってた、ってみんなにバレちゃうよな・・・」
「・・・・・」
「バレるのイヤだなー。俺専用の尻が実はスケベな尻だってバレるの・・・」
「・・・・・」
「参ったなー。可愛いくせにスケベなお尻だってバレたら、みんなに羨ましがられるかも。そしたら、俺専用のお尻じゃなく・・・」
「もう、いい加減にしてくださいっ!」
わざと意地の言い方をする眞門を星斗は力いっぱいに遮った。
星斗は立ち止まると、エプロンの端を下に引っ張り、内股気味になってしまう。
「それ以上、卑猥なことを言われたら、俺・・・もう一歩も歩けなくなる・・・」
同時に、星斗は困った顔も見せた。
「興奮しちゃったの?」
「・・・・・」
「ご主人様におねだりして、いっぱいに犯してもらった自分のお尻が誰かに見られてしまうんだ、って分かったら興奮したんだろう?」
「・・・・・」
「だって、それが星斗の奥底にずっと眠っていた変態 性だもんね」
「・・・・・」
図星なのか、星斗は何も言い返さない。
「・・・知未さんって、いつからそんな意地悪な人になったんですか?」
「意地悪なんかになってないよ。さっきも言ったでしょ。星斗が可愛すぎるから、虐めたくて仕方なくなるんだって。これが俺なんだよ。ごめんね、こんな愛し方でしか愛してやれなくて。嫌いになった?」
「・・・なってたら、こんなに困りませんよ・・・っ、なんで、俺は大好きな人から辱めを受けてるって分かっているのに、こんなに興奮してるんですか・・・? もう、いっその事、知未さんのことを嫌いになりたい・・・」
星斗はどうして良いか分からなくなって、その場で立ち尽くした。
と、眞門が後ろから優しく抱きしめる。
「ごめん。そんなこと言わないで」
「だって、俺はこれからどうなるんですか・・・? 本当にこんな俺のことを嫌いになったりしませんか?」
「ああ。絶対にならない」
「ホントに?」
「ああ、今もますます愛おしくなってる」
眞門は星斗を振り向かせると、熱く見つめた。
「約束する。この先に進んでも絶対に嫌いにならないって。でも、星斗がそれを信じられなくて怖いって言うなら、ここで引き返そう。前に進むのが怖いなら、今ここで全然引き返して構わない」
「・・・本当は・・・知未さんとこの先を進んでみたい、そう思ってるって言ったら軽蔑しますか?」
眞門は首を横に振ると、「しないよ」と、強く言い切ってやる。
「だから、解放してごらん。今、してみたいって思っていることを口に出してごらん」
「・・・今から・・・この夜だけ・・・今夜だけで良いんで、知未さんのことを『ご主人様』呼びして良いですか?」
「ああ、構わない」
眞門は星斗を安心させるようにじっと見つめて伝えてやると、星斗を優しく胸の中に抱きしめた。
「なら、ルールを設けようよ。今夜に限り、俺のことはご主人様と必ず呼ぶこと。Subの欲望に飲まれても下品な言動はNG。品の良い俺のメイドで必ずいること。勿論、この約束を破ったら、どうなるかは分かってるよね?」
「はい」
「容赦なくお仕置きするよ」
「はい、ご主人様」
「よろしい。じゃあ、今夜は精一杯尽くしてよ。俺の可愛いメイドになって」
眞門はそう言うと、星斗の額に軽い口づけをしてやった。
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