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メイドな星斗②
「・・・星斗、昨日と違ってノリノリだね」
そう言って、星斗の腰に手を回すと、眞門はグイっと側に引き寄せた。
「こういうPlayが好きだったんだ?」
星斗を優しく見つめる。
「・・・はい・・・」
「そうか。それが知れて、俺も嬉しいよ。星斗の真の変態 性を知れて」
そう言われ、星斗はまた頬を赤く染めた。
「じゃあ、見られてるのは?」
星斗の腰に回していた眞門の左手が、露出している星斗の尻を優しく摩る。
「あっ・・・」
思わず、甘い声を小さく洩らす星斗。
「あの、頭悪い男の仲居が、さっきからずっと見てるよ」
眞門はそう言うと、隅に立って、星斗のことをずっと凝視している諒を目で指し示す。
「【主人専用】って書かれたお尻をずっとスケベな顔をして見てる」
「!」
星斗はその言葉に興奮したのか、軽く唇を噛んだ。
「どうしたの?」
「誰かに・・・見られてるんですね」
「ああ。嬉しいの?」
「はい」
「昨日は見られるの好きじゃないって言ってたくせに。どうして嬉しいの?」
「だって、俺の・・・お尻は・・・ご主人様のモノだから。それを他の誰かに知られるのがとても嬉しい・・・」
「そんなに俺のことが好き?」
「はい。この世で一番愛しています」
眞門は気持ち悪いくらいにニヤニヤとした。
星斗が諒に対し、何の好意も抱いていなことも分かって、とても満足した気分だった。
「ご主人様はどうですか? こんなSubがご主人様のSubだって思われたらイヤですか?」
「ううん。すっごく嬉しいよ」
「ホントに?」
「ああ」
「!」
星斗の目が潤んだ。
「俺、今、最高に幸せです」
「それは良かった」
眞門も嬉しそうに微笑んでやった。
「じゃあ、赤ワインを飲ませてもらおうかな」
「はい。ご主人様」
星斗は当然のようにグラスに入った赤ワインを自分の口の中に含むと、椅子に座る眞門の顔を少し上に向かせた。
そして、眞門の顔を優しく両手で包むと、背伸びをするような格好になり、眞門の顔を覆う様にして唇を重ねると、口移しで赤ワインを眞門に流し込んでいく。
眞門の喉仏がゴク・・・、ゴク・・・、と、ゆっくりとうねる。
星斗が口の中にある赤ワインを全て注ぎ込むと、眞門の右手が星斗の後頭部へと回り込み、星斗の頭を軽く抑え込むと、星斗の口内を眞門の舌が舐め回し始めた。
「!」
星斗は主人にされるがまま、抵抗することなく、口内を眞門の舌に占拠させた。
眞門の舌は、星斗の口内に残る赤ワインの風味までも全てをかすめ取る。
眞門の舌が星斗の口内からゆっくりと離れると、星斗は力が抜けたような呆けた顔を見せた。
「星斗、エプロンが盛り上がってる」
「!」
また、自分の気づかない間に下腹部を大きくしてしまったことに気づいた星斗。
今夜はエプロンの下から飛び出してはいないかと、エプロンの裾を下へと慌てて引っ張った。
「下品なメイドさんだなー」
眞門の軽蔑するような目。
「!」
「俺たちの今夜の決まりをもう忘れたの?」
そう言うと、眞門は星斗を強引に自分の膝の上に押し倒した。
ふたりのPlayを視姦する仲居達に向かって、丸出しにしている星斗の尻を更に突き出させた。
「!」
「覚えてるよね? さっきのルール」
「はい・・・」
「じゃあ、今すぐお仕置きね」
「そんなっ!」
星斗が何か釈明する前に、眞門の手が星斗の尻を一発引っ叩く。
「あっ!」
星斗は思わず声を上げる。
「はい、もう一回っ」
眞門は容赦くなく星斗の尻を叩く。
「最後にもう一回っ」
バシンッ!
「あんっ・・・」
悦びなのか屈辱なのか、よく分からない喘ぎが星斗から最後に洩れた。
「星斗」
眞門に呼び掛けられ、星斗は首だけを振りむく格好で眞門を見つめる。
「どうしよう。左の半分だけ真っ赤になってるよ」
「・・・・・」
「お尻の半分だけ真っ赤になってる。こんな恥ずかしいお尻よく晒してるね、ご主人様にお仕置きされたのがみんなに丸わかりだよ」
「!」
星斗の顔がクシャと崩れた。
それは屈辱を受けたからではない。
経験したことの無い嬉しさだった。
嬉しさからくる興奮が胸に込み上げる。
【主人専用】の尻にご主人様の痕を残してもらった。
Subにしか到底味わうことのできない悦びが星斗の胸に溢れまくる。
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