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進むべき道⑦
「だったら、俺からお願いすれば良いのかな~。星斗の言い分でいくと、パートナーに選んだDomにお願いされたら、Subは悦びを感じるってことでしょう?」
眞門は意地悪にそう言うと、スマホを取り出し、動画の録画モードにして星斗を撮影し始める。
「カメラに向かって、さっき言ったこと言ってくれる? 『私、渋谷星斗はご主人様のディルド調教を受けて、アナニーが出来るようになります』って」
「!」
「カメラに向かって宣言して」
「・・・・・」
宣言すれば、眞門のことだ、それをネタにして本当にしなきゃいけなくなる。
そこまで先が読める星斗は躊躇する。
「あれ、パートナーのDomからのお願いされたんだから、嬉しいんだよね? どうしたの? まさか、こんなことも言えないで、俺におねだりしてきたわけじゃないよね?」
「・・・・・」
「どうするの?」
眞門はとても嬉しそうにニタニタと笑みを浮かべている。
星斗の困り果てた顔に相当のエクスタシーを感じているようだ。
星斗は、眞門のそんな悦びに満ちた顔を見れることが心底嬉しいと思った。
大好きなご主人様をこんな嬉しそうな顔をさせているのは、Subの自分なんだ。
そう思うと、Subの悦びで体中が溢れ返る。
「・・・私、渋谷星斗はご主人様のディルド調教を受けて、アナニーが出来るようになります」
「だから?」
「だから・・・」
星斗はそう言うと、パジャマの服を捲し上げ、自分の手で、自分のチンコをカメラに堂々と見せつける。
「ここに・・・俺のチンコに首輪を付けてください」
「・・・はい、よく出来ました」
眞門はそう褒めてやると、撮影を止めた。
そして、星斗の額にご褒美を与える様に軽く口づけをする。
「星斗、分かってると思うけど、この先、俺から少しでも逃げ出そうなんてしたら、この動画をSNSにバラまくから」
「え?」
「これで俺からもう逃げられないよ」
「知未さん・・・」
「このネタで、一生俺に縛り付けてやる~」
冗談半分で口にする眞門に、星斗はフフっと軽く笑った。
「なに?」
「脅迫された、どうしようと思って・・・」
「本当は嬉しいくせに」
「・・・はい。知未さんにこれからこのネタで脅されて、どんなことをさせられるのか・・・そう想像して興奮してしまいました」
正直に話すと、星斗は抱きついて、眞門の背に腕を回した。
「なんなんですかね、俺って。やっぱり普通じゃないんですね」
「星斗とだけじゃない。俺もだよ。どんなことしてやろうかなって考えて興奮してる。だから、必要なんだよ。互いの存在が」
眞門が星斗を熱く見つめた。
「本当にありがとうね。俺を見つけてくれて。星斗が俺の希望だ」
ふたりは見つめ合うとそのまま熱く口づけを交わした。
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